中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRA“どん底”川田将雅「芝G1・33連敗」「重賞17連敗」脱出へ一筋の光。 宝塚記念(G1)ブラストワンピースは「5年前」の再現次第

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25日、今週末に行われる宝塚記念(G1)の枠順が発表された。過去10年で7勝している絶好枠「8枠」の行方に注目が集まった。

 

 そんなラッキー枠を引き当てたのはクロノジェネシスカデナ、ブラストワンピースの3頭。その中でも、大外枠を引き当てたブラストワンピース(牡5歳、美浦大竹正博厩舎)に期待がかかる。

 

 一昨年の有馬記念(G1)勝ち馬で、出走メンバーで唯一グランプリ春秋制覇の挑戦権を持っているブラストワンピース。今年は始動戦のAJCC(G2)を制し、順調な滑り出しとなったが、前走の大阪杯(G1)では行き脚がつかず後方からの競馬となり7着に敗れた。

 

 この敗戦について大竹調教師は「スタートで勝負がついた感じ。結果は前に行った馬で決まってしまい、不完全燃焼でした」とコメントしている。

 

 前走は3枠からの発走だったため、すぐに前が詰まってしまい後方の位置取りとなった。だが、2走前のAJCCはスタートが良かったわけではないが、8枠からの発走だったため前が塞がることなく、1コーナーまでに先団にとりつくことができたのだ。大外枠から発走する宝塚記念では、位置取りという課題をクリアできる可能性が高いのではないだろうか。

 

 また、梅雨の天気も好材料となる。これまで国内レースの良馬場以外での成績は3戦3勝と道悪を得意としている。日曜にかけて天気予報も曇りか雨マークが並んでおり、宝塚記念の当日は馬場が渋ることが予想される。稍重で制した有馬記念の再現といきたいところだ。

 

 そして何より川田将雅騎手に復調気配があることが好材料だ。
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現在、芝G1「33連敗中」で、JRA重賞も「17連敗中」の川田騎手。最近は大舞台でなかなか活躍することができていない。だが、24日の帝王賞(G1)をクリソベリルで制したことで、復調の兆しがあるかもしれない。

 実際に、今年のAJCCをブラストワンピースで制した3日後には、チュウワウィザードで川崎記念(G1)を勝利。さらに4日後には、アウィルアウェイでシルクロードS(G3)を優勝と8日間で重賞3勝の固め打ちをしている。今回も同じく勢いそのままに宝塚記念制覇に期待がかかる。

 また川田騎手の宝塚記念といえば、2015年のラブリーデイでの優勝が思い出される。


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ゲート内で大きく立ち上がった隣のゴールドシップをしり目に、大外の16番枠から好スタートを決めたラブリーデイ。最初の直線で2番手につけ、好位からの競馬となった。最後の直線では残り200mで先頭に立つと、後続の追撃を退けて押し切り勝ちを決めた。

 

 まさに今回のブラストワンピースに求められる理想のレース展開なのかもしれない。川田騎手にとってはラブリーデイの再現をできるかどうかがカギとなるはずだ。

 

「いい位置につけて、あとはリズムよく運ぶことができました。この馬にとっても終始いい流れでした。道中は手応えよく、馬場もこなしてくれました」

 

 5年前の川田騎手のコメントだ。これをもう一度、聞けることに期待がかかる。

 

 勝つための条件が整ったブラストワンピース。重賞の連敗脱出に一筋の光が差し込んだ川田騎手。揃って春のグランプリで復活を遂げることができるだろうか。