中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRAサートゥルナーリアが、ラッキーライラックが陥る自滅!? 「雨」の宝塚記念(G1)に魔境の歴史……アンカツを驚かせた、あの“鬼脚”炸裂か<div><a href="https://livedoor.blogimg.jp/tanigyannburu/imgs/2/a/2a49c4ff.jpg" title="19satsuki_sa-turuna-ria08" target="_blank"><img src="https://livedoor.blogimg.jp/tanigyannburu/im

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「今回は直線も短いから、早めの競馬を考えないといけない。ポジション(獲り)が一番大事」

 

 28日、阪神競馬場で行われる宝塚記念(G1)。1番人気が濃厚なサートゥルナーリアの主戦C.ルメール騎手が、レースのポイントとして真っ先に挙げたのが、やはり「早めの競馬」そして「ポジション獲り」だった。

 

 その一方、サートゥルナーリアと1番人気を争うことになる、大阪杯(G1)の覇者ラッキーライラック松永幹夫調教師も「ポイントは位置獲り。前走(大阪杯)みたいに、いいスタートを切れたら、位置も獲れるんじゃないか」と、ルメール騎手とほぼ同様の見解を語っている。

 

 それに加え、大阪杯でラッキーライラックとほぼ同じポジションから2着したクロノジェネシス、「ラッキーライラックに前に入られて」と福永祐一騎手が序盤のポジション獲りを悔やんだワグネリアン天皇賞・春(G1)で逃げたキセキ、2番手だったダンビュライト、3番手から2着に激走したスティッフェリオ……。

 

 これだけを見ても、今年の宝塚記念の「先行争い」が激化することは火を見るよりも明らかだろう。

 

 それもそのはずだ。昨年の宝塚記念は逃げたキセキが2着で、2番手だったリスグラシューが優勝。3着スワーヴリチャードも4番手、4着アルアインが3番手だったのだから、各陣営が序盤のポジション獲りを意識するのは当然……「勝ちたければ前へ行け」が、宝塚記念の鉄則であることは歴史が物語っている。

 

 しかし実は、それらはあくまで「良馬場」であればこその話である。



宝塚記念は6月の梅雨時に行われることもあって、荒れた馬場で行われることでも有名だ。今年も幸か不幸か、週末は雨予報。ただ、気象庁の発表によると雨が降るのは金曜日と日曜日で、それぞれ降水確率50%程度。そこまで強い雨にはならなさそうで、「稍重」や「重」辺りでの開催が想定される。

 

 その上で、過去5年「良馬場以外」で行われた結果を確認すると「明からな違い」が浮かび上がってくる。

 

2016年(稍重
1着:マリアライト(8番人気) 通過順位11-11-10-6
2着:ドゥラメンテ(1番人気) 通過順位13-13-10-9
3着:キタサンブラック(2番人気) 通過順位1-1-1-1

 

2017年(稍重
1着:サトノクラウン(3番人気)通過順位7-6-6-6
2着:ゴールドアクター(5番人気)通過順位6-6-6-9
3着:ミッキークイーン(4番人気)通過順位9-9-9-9

 

2018年(稍重
1着:ミッキーロケット(7番人気)通過順位7-5-3-2
2着:ワーザー(10番人気)通過順位12-14-13-13
3着:ノーブルマーズ(12番人気)通過順位10-9-7-7

 

 上記の結果で「勝ちたければ前へ行け」などとは、口が裂けても言えないだろう。どう見ても後方有利の前崩れの傾向である。2016年のキタサンブラックこそ3着に粘っているが「あのキタサンブラックでさえ3着」と述べた方が適切かもしれない。

 

 実際にキタサンブラックが3着に粘った2016年も、3番人気だったアンビシャス(16着)を筆頭に好位組は壊滅。その翌年にはキタサンブラック自身が、単勝1.4倍を背負って9着に沈んでいる。

 

 それを踏まえて急浮上するのが、大阪杯で4着だったカデナ(牡6歳、栗東中竹和也厩舎)だ。
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主戦の鮫島克駿騎手が「絶対に脚を使ってくれる」と、その末脚に絶大な信頼を寄せるカデナは、典型的な後方待機馬だ。前走の大阪杯でも、12頭中11番人気ながら上がり最速となる33.5秒の鬼脚で4着に突っ込み周囲を驚かせた。

大阪杯の後は、鮫島騎手も『直線では手応え通りに伸びてきて、すごく惜しい内容』と悔しがっていました。Twitterで(元JRA騎手の)安藤勝己さんも『驚いたのはカデナ』と、その名を挙げていましたよ。その大阪杯は3番手から勝ったラッキーライラックを筆頭に、カデナ以外は前に行った馬が上位を独占していました。

実績面では見劣りしますが、今回の宝塚記念で前が止まるようならラッキーライラックやクロノジェネシスと逆転があっても不思議ではないですよ。ディープインパクト産駒でも母の父がフレンチデピュティなら、多少の雨も大丈夫でしょう」(競馬記者)

 1週前追い切りでは、自己ベストにコンマ2秒差に迫る好時計。陣営も「本当に良い」「充実している」と、今回のデキに悔いを残していない。

 そんなカデナが「近10年で7勝」と圧倒的な好相性を誇る8枠に入ったのは、いよいよ“天”の定めか。乾坤一擲の激走へ、舞台は整っている。