中年太郎の競馬ニュースまとめ

ギャンブル速報&ニュースまとめの中から競馬関連を抜粋した内容のみ投稿をしていきます!

JRA武豊「函館王者」に黄色信号!? 横山武騎手「強い勝ち方だった」ルーチェドーロが7馬身差レコードで圧勝デビュー!

17hanshin_keiba20
27日、函館競馬場で行われた新馬戦は、1番人気のルーチェドーロ(牡2歳、美浦高橋裕厩舎)が優勝。2着に7馬身差をつける、圧倒的なスピードを見せつけた。

 

 8頭立てで行われたダート1000mのレース。スタートを決めたルーチェドーロは、鞍上の横山武史騎手が軽く促すと、スピードの違いでハナへ。1000mのレースということもあって後続も必死に食い下がったものの3、4コーナーで逆に突き放されると、あとはワンサイドだった。

 

 最後の直線に入った時には、すでに5馬身以上の差をつけていたルーチェドーロ。結局、横山武騎手が1度もムチを入れることなく、残り100mほどは流したままゴール。それで従来のコースレコードを更新してしまうのだから、スピードは非凡なものがありそうだ。

 

「レース前に陣営が『標準以上の動き』と自信を持っている様子でしたが、その通りの走りでしたね。いかにも短距離馬といった走りで、距離には限界がありそうですが、この条件なら相当なところまで行けそうなスピードを感じました。

 

レース後、横山武騎手も『ラスト100mは流す余裕もあった。強い勝ち方だった』と大きな手応えを受けていた様子でした」(競馬記者)

 

 ルーチェドーロの父は、今夏に初年度産駒がデビューしている新種牡馬マクフィ。現役時代には英2000ギニー(G1)や、ジャックルマロワ賞(仏G1)を快勝した一流マイラーだった。

 

 2016年に日本軽種馬協会が購入したことで、日本でこそ新種牡馬という扱いだが、すでに英国とニュージーランドで供用されており、仏2000ギニー(G1)やフォレ賞(仏G1)を勝ったメイクビリーヴを筆頭に、オーストラリアでもG1馬を輩出した実績を持っている。

 

「持ち込み馬のアールブリュットという馬がJRAで4勝を上げていますし、すでに海外で実績を残しているスピード型の種牡馬ですから。日本の供用初年度から142頭に種付けされ、ここ3年も100頭以上の繁殖牝馬を集めるなど人気は上々。今回のルーチェドーロのレコード勝ちで、ますます注目度が高まるでしょうね。

 

この時期のダートの短距離はなかなか適鞍がない条件ですが、これだけスピードがあれば、芝でもやれるんじゃないでしょうか。もし函館2歳S(G3)に進むなら、面白い存在になりそうです」(同)

 

 今年の函館2歳Sといえば、20日新馬戦を武豊騎手と共にレコード勝ちしたモンファボリが、早くも大本命に推されている。そんな大器にとっても、ルーチェドーロのスピードは驚異になりそうだ。

 

 今年の新種牡馬ドゥラメンテ産駒こそまずまずだが、期待されたモーリス産駒が出遅れるなど、全体的に苦戦が続いている。“中途採用”された異例の新人マクフィが、今年の新種牡馬争いに風穴を開けるかもしれない。