JRA遅れてきた「大物3歳馬」がレコード大差勝ち! 藤岡康太騎手「能力の高さを見せてくれた」兄姉に“G1馬”を持つ良血開花
函館のダート2400mという希少な条件で行われたこのレース。「スタートも決まったので、楽にハナに行くことができました」と藤岡康太騎手が振り返った通り、スタートを決めたヒロイックテイルは、ハナを主張したクロヒョウを交わして迷わず先頭へ。レースの主導権を握り、3コーナーからペースを上げると、後続はまったくついて来られず。最後の直線は独走のままゴールした。
「一方的なレースでしたね。ここまで4戦1勝だったヒロイックテイルですが、唯一の勝ち鞍はダート1900m。今日のパフォーマンスを見る限り、1800mでも短い馬なのかもしれません。
ただ、母パーソナルレジェンドはJBCレディスクラシックの初代覇者ミラクルレジェンド、東京大賞典を勝ったローマンレジェンドを輩出している名牝。ダートでは1本筋の通った良血馬だけに今後が楽しみな存在ですよ」(競馬記者)
「最終的にヒロイックテイルの複勝は1.4倍から4.4倍だったんですが、圧倒的な1番人気だったワンダーラジャが馬券圏外の4着に敗れたことが大きいですね。9頭中6番人気のヤマノマタカが2着、8番人気のタニノシェクハンドと荒れた結果になったことで、複勝も上限に近い4.3倍ということになりました。
最近で記憶にあるのは2017年1月にハイランドピークが勝ったレースで単勝5.2倍、複勝6.2倍というレースがありました。このレースでも単勝1.5倍だったエポックメーカが着外に敗れています。それにしても珍しい結果だと思いますね」(別の記者)
「終始物見をしていて、途中で気を抜いたり、幼いところがありました。ただ、能力の高さは見せてくれましたね」