中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRA遅れてきた「大物3歳馬」がレコード大差勝ち! 藤岡康太騎手「能力の高さを見せてくれた」兄姉に“G1馬”を持つ良血開花

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5日、函館競馬場で行われた7R(1勝クラス)は、2番人気のヒロイックテイル(牡3歳、栗東本田優厩舎)が優勝。後続を大きく引き離し、レコードで圧勝した。

 

 函館のダート2400mという希少な条件で行われたこのレース。「スタートも決まったので、楽にハナに行くことができました」と藤岡康太騎手が振り返った通り、スタートを決めたヒロイックテイルは、ハナを主張したクロヒョウを交わして迷わず先頭へ。レースの主導権を握り、3コーナーからペースを上げると、後続はまったくついて来られず。最後の直線は独走のままゴールした。

 

 勝ち時計の2:32.6は、2013年にリアライズブラザーが記録した2:32.8をコンマ2秒更新するコースレコード。ここがキャリア5戦目となる3歳馬が、古馬を相手に強烈なパフォーマンスを見せつけた。

 

「一方的なレースでしたね。ここまで4戦1勝だったヒロイックテイルですが、唯一の勝ち鞍はダート1900m。今日のパフォーマンスを見る限り、1800mでも短い馬なのかもしれません。

 

ただ、母パーソナルレジェンドはJBCレディスクラシックの初代覇者ミラクルレジェンド東京大賞典を勝ったローマンレジェンドを輩出している名牝。ダートでは1本筋の通った良血馬だけに今後が楽しみな存在ですよ」(競馬記者)

 

 ちなみに、このレースのヒロイックテイルは単勝3.9倍の2番人気ながら、複勝は最終的に4.3倍。1着から3着までが的中となる複勝のオッズが、1着しか的中しない単勝を上回る珍しい結果となった。

 

「最終的にヒロイックテイルの複勝は1.4倍から4.4倍だったんですが、圧倒的な1番人気だったワンダーラジャが馬券圏外の4着に敗れたことが大きいですね。9頭中6番人気のヤマノマタカが2着、8番人気のタニノシェクハンドと荒れた結果になったことで、複勝も上限に近い4.3倍ということになりました。

 

最近で記憶にあるのは2017年1月にハイランドピークが勝ったレースで単勝5.2倍、複勝6.2倍というレースがありました。このレースでも単勝1.5倍だったエポックメーカが着外に敗れています。それにしても珍しい結果だと思いますね」(別の記者)

 

「終始物見をしていて、途中で気を抜いたり、幼いところがありました。ただ、能力の高さは見せてくれましたね」

 

 レース後、そうヒロイックテイルの走りを評価した藤岡康騎手。姉ミラクルレジェンドが3歳12月、兄ローマンレジェンドが4歳8月に初重賞を飾った遅咲きの一族だけに、今後に向けて名前を覚えておきたい存在だ。