JRAコントレイル最大の強敵がフランスで覚醒!? 「超大物」2世調教師が手掛けるディープインパクト産駒が最高傑作に名乗り

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現役時代には「近代競馬の結晶」と称され、「走っているというより、飛んでいた」と名手・武豊騎手に言わしめたディープインパクト種牡馬としても、2012年から8年連続リーディングサイアーに輝いており、今年もトップを独走状態だ。

 

 6月から始まった2歳戦では、わずか8頭の出走で4勝を挙げて2歳リーディングでも1位に輝いている。また、今年無敗の2冠馬に輝いたコントレイルも、「ディープインパクト」同馬の産駒。昨年、7月に急逝したことが惜しまれる日本競馬界の至宝と呼べる存在だ。

 

そんなディープインパクト産駒の活躍は日本だけにとどまらず、世界を股にかけている。

 18年、日本の皐月賞(G1)にあたる英2000ギニー(G1)をサクソンウォリアーが優勝し、日本産馬初の英クラシック制覇を達成した。また、フランスではスタディオブマンがジョッケクルブ賞(G1、仏ダービー)を制し、ディープインパクト産駒による英・仏2か国のクラシック制覇という大快挙となった。

 あれから2年、またしても偉業を成し遂げられた。

 5日、フランスのシャンティイ競馬場で行われたディアヌ賞(G1、仏オークス)は4番人気ファンシーブルー(牝3歳、愛・D.オブライエン厩舎)が制した。同馬はクールモアグループが母Chenchikovaを日本に送り込み、ディープインパクトと配合したことで誕生。世界のクールモアが血を欲しがることからも、日本競馬のトップホースの価値がいかに高いか垣間見られるだろう。

 レースは4頭が人気を分け合う形で行われ、ゴール前ではその人気4頭が横並びで競り合う展開になった。その中からファンシーブルーがクビ差抜け出して勝利。愛1000ギニー(G1)で2着だったリベンジを果たすとともに、天国の父に欧州クラシック3勝目をプレゼントした。

 ファンシーブルーを管理するD.オブライエン調教師は現在21歳の若手調教師。世界の名トレーナーA.オブライエンを父に持つ超大物2世である。昨年まで騎手として2年連続で愛リーディングに輝くなど大活躍していたが、11月に調教師への転身を発表。それから1年足らずで、仏オークス制覇という偉業を成し遂げたのだ。

 実は、D.オブライエン調教師とディープインパクト産駒には以前から縁がある。

「サクソンウォリアーの主戦騎手を務めていたのはR.ムーア騎手でした。しかし、2000ギニーではムーア騎手がケンタッキーダービー騎乗のため、替わりにD.オブライエン騎手(当時)が手綱を取り、優勝へと導きました。これをきっかけに騎手として大ブレイクを果たしました。調教師として、またしてもディープインパクト産駒で大舞台制覇となったことには、なにかの縁を感じざるを得ないですね」(競馬記者)

 レース後、ファンシーブルー陣営は凱旋門賞出走の可能性も示唆しており、最強牝馬エネイブル、英オークス圧勝のラヴを脅かす存在になるとも言えるだろう。

 もし、翌年以降にコントレイルが海外挑戦となった場合、同じ父を持つファンシーブルー大きく立ちはだかることになるかもしれない。