中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRAモーリス産駒、今週負けると「お先真っ暗」!? 最後の切り札は「あのダービー馬」と重なる大物候補

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 5日、福島1Rの2歳未勝利戦に出走した2番人気 マジカルステージは勝ち馬にクビ差届かず2着に敗れた。この敗戦により、未だに勝利がないモーリス産駒の連敗記録は「21」となった。

 

 今年の新種牡馬として大きな注目を集めたモーリス。だが、蓋を開ければ、まさかの大連敗という結果に、特に「生産者」は大焦りではないだろうか。早く初勝利が欲しいモーリス産駒には、今週末にどうしても勝たないといけない事情がある。

 

「来週、13日と14日に開催されるセレクトセールで、モーリス産駒は14頭の1歳馬、8頭の当歳馬が上場を予定しています。もし、未勝利のままセールを迎えると、心象が悪く落札価格にもかなりの影響が出ることが予想されます。

 

ただ、すでに21連敗という不名誉な記録となっているため、そのイメージを払拭することは困難かもしれません。なので、今週はただ勝つだけでなく、大物感あふれる勝利が求められることになりそうです」(競馬記者)

 

 そのため、今週の2歳戦はモーリスの今後を左右するかもしれない重要な1戦となる。中でも、連敗ストップに期待されるのが、12日の函館芝1800m戦でデビューするロジモーリス(牝2歳、美浦国枝栄厩舎)だ。

 

 母メチャコルタはアルゼンチンのG1馬で、ロジモーリスは初仔にあたる。ロベルト5×5、ダンジグ5×5というクロスを持つ血統から、洋芝をこなすパワーを備えていることが見込まれる。

 

 8日の最終追い切りでは、函館Wコースでドナアトラエンテ(3勝クラス)を2馬身追走で行い、馬なりで併入。時計は5ハロン72秒2、ラスト13秒0を記録した。跨ったC.ルメール騎手は「トビが大きく、乗りやすい。まるで古馬」とロジモーリスを高く評価している。

 

「デビュー前から古馬相手に引けを取らない動きを見せており、万全の状態で新馬戦に臨めそうですね。陣営からは『現状では欠点が見当たらない』とまで言われておりますので、初戦から期待が持てそうです。唯一不安なのは、モーリス産駒の連敗ぐらい……。ストッパーになってほしいものです」(同)

 

 実は、ロジモーリスのある点が活躍を後押しするかもしれない。それは久米田正明オーナーの所有馬ということだ。

 

 ロジの冠名で知られる久米田オーナー。日本ダービー(G1)を制したロジユニヴァースを所有していたことでご存じの方も多いだろう。



同馬を購入するきっかけとなったのは旅行で北海道を訪れた際、吉田勝己社長が同行したのが縁でノーザンファームを訪問。そのときに、勧められたのが後のダービー馬だった。左前脚が外向きということが気になったが、調教ビデオを見て問題ないと判断し、購入を即決したという逸話を持っている。

 

「ダービーを勝つことは、一国の宰相になるより難しい」という言葉があるほど、ダービーはホースマンの憧れ。それを制する馬を見定めた相馬眼は相当なものだ。

 

 このロジユニヴァースネオユニヴァースの初年度産駒で、母アコースティクスの産駒で初めてデビューした馬。そして「冠名」+「父名」の馬名で大成功を収めている。今週末にデビューするロジモーリスも、同じく「冠名」+「父名」で父母ともに初年度産駒。久米田オーナーがこの命名をしたことから、否が応でも期待が高まる。

 

 ロジモーリスは新馬戦を快勝して、父モーリスの面目を保つことができるだろうか。