JRA「5億円」ホースの実力は未知数!? ディープインパクト産駒が1歳馬の最高落札額を更新! セレクトセール上々の滑り出しも、2日目は正念場か
今年のセールでは昨年他界したキングカメハメハとディープインパクトの産駒が目玉だろう。キングカメハメハはラストクロップが1歳馬で上場、ディープインパクト産駒は当歳馬もわずかながらいるものの、来年のセールに上場するか不透明なため、“実質”今年の1歳馬が最後の購入のチャンスとなるかもしれない。
16年のケンタッキーオークス(G1)を制したキャスリンソフィアを半姉に持つシーヴの2019。1億円でスタートしたセリの価格はどんどんとつりあがっていき、最終的にはショウナンの冠名で知られる国本哲秀オーナーが落札した。落札価格は、なんと「5億1000万円」という超高額だ。
これまで1歳馬の最高落札価格はミュージカルウェイの18などの3億6000万円。まず、この記録をフォエヴァーダーリングの2019がダノックスに「4億円」で落札されたことにより更新された。それからわずか数時間後、シーヴの2019がさらに1億円以上も記録を塗り替えたのだ。
落札した国本オーナーは『デイリースポーツ』の取材に対して、「行くだけ行こうと思っていました。10億までは降りるつもりはなかったです。3、4回は下見に来ていたから、最初からこの馬に決めていました」と話しており、何としてでも落札する気だったことを明かしている。
ちなみに、シーヴ産駒の日本での出走は、半姉のシャリーアルマリカが未勝利戦で2着となった1度のみ。そのため、実力は計り知れない。秋にデビューを予定している全兄サトノスカイターフ(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)にも、今回の落札額を受けて熱い視線が注がれることになるだろう。
「それにしても、今回のセールではディープインパクト産駒がスゴイ金額でどんどん落札されていますね。“ほぼラストクロップ”ということに加えて、今年も種牡馬リーディングで断トツのトップですし、コントレイルが無敗のクラシック2冠の大活躍だったことも大きいのではないでしょうか。サンデーサイレンスが亡くなった後に、ディープインパクトが活躍したように、ディープインパクト亡きあとの大物に期待を寄せるオーナーも多いのかもしれませんね。
ちなみに当歳馬はディープインパクト産駒が上場しないため、2日目は少しトーンダウンする可能性もあります」(競馬記者)