山田哲也(37=東京)が劇的な道中逆転で通算38回目、びわこではうれしい初優勝を決めた。

進入は3コースの山田がダッシュに引いて12・3456の隊形。1Mでまくり差しを狙うもあおられて、差した田頭実が抜け出した。それでも諦めずに差を詰める。2周1Mで田頭がばたついたところを鋭く差してバックで並びかけ、2周2Mを先取りして決着をつけた。「伸びは上位。攻めていけるようにしたい」。優勝戦出場選手インタビューで力強く語った山田が、相棒13号機の長所を生かし切った。

びわこは前回5月にインから3着など、何度も優出しながら優勝に手が届かなかった。それだけに、16年に当地プレミアムG1マスターズチャンピオンを制した田頭を破っての優勝は価値がある。これで22場目の優勝を飾り、残すは児島と若松のみ。全24場制覇へ向けてさらに勢いを付けるべく、3度優勝のある戸田(23日~)へ挑む。