JRA武豊でデビューする「珍名馬」の父はレジェンドのG1完全制覇を阻止! 因縁の相手の“結晶”は、今度こそ空気を読んでくれるか!?

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19日、日曜函館の新馬戦(芝1800メートル)に出走するピンクカメハメハ(牡2、栗東森秀行厩舎)は鞍上に武豊騎手を配してデビューする。

 

 武豊騎手と名伯楽・森秀行調教師のコンビはかつてシーキングザパールアグネスワールドで海外G1を制覇。最近でもマテラスカイ、フルフラットの活躍でも知られる。黄金タッグが送り出す期待馬に大きな注目が集まる。



 また、ピンクカメハメハの馬名が登録されたときには「珍名馬」としても、ちょっとした話題になった馬だ。

 

 馬名からは2007年のNHKマイルC(G1)を制した金子真人オーナーの所有馬ピンクカメオが思い浮かびそうだが、関係性は全くない。登録されている馬名の意味由来でも「桃色+父父名」の一部となっていることから、「ピンク」とキング「カメハメハ」を組み合わせた結果、ピンクカメハメハとなったようだ。

 

 ただ、単に珍名馬というだけではなく、血統的にもなかなか面白そうな馬である。

 

 母のタバサトウショウは名牝スイープトウショウを出している。同馬は牝馬ながら牡馬の強豪相手に宝塚記念(G1)を制し、秋華賞(G1)、エリザベス女王杯(G1)などG1・3勝を挙げた。

 

 産駒もスイーズドリームズ(父ディープインパクト)がストークS(3勝クラス)を勝利、スイープセレリタス(父ハーツクライ)が晩春S(3勝クラス)を勝利するなど血の勢いもあるだけに、弟ピンクカメハメハも姉の勢いにあやかりたいところだ。

 

 さらに、デビュー戦でコンビを組む武豊騎手にとってピンクカメハメハの父リオンディーズは少なからず因縁がある。

 

 15年の朝日杯FS(G1)で武豊騎手は単勝1.5倍の断然人気エアスピネルとのコンビでJRA・G1完全制覇(当時ホープフルSはG1昇格前)を目論んだ。絶対に落とせない覚悟で挑んだ武豊騎手は、細心の注意を払ってギリギリまで追い出しを我慢した。

 

 エアスピネルが直線で鮮やかに抜け出し、誰もが勝利を予感したのも束の間、これを大外からあっさり交わし去ったのがM.デムーロ騎手のリオンディーズだった。



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武豊騎手はレース後に『空気の読めないイタリア人がいたもんで……』とコメントして笑いを誘いましたが、内心は相当悔しかったでしょうね。奇しくもエアスピネルの母エアメサイアが、リオンディーズの母シーザリオにゴール前で大逆転を許した05年のオークス(G1)の再現VTRのような敗戦だっただけに血の因縁を感じたレースでした。

 

ピンクカメハメハの母スイープトウショウ武豊騎手のお手馬だったアドマイヤグルーヴエリザベス女王杯で熱戦を繰り広げた馬ですから、まさに『昨日の敵は今日の友』といったところでしょうか」(競馬記者)

 

 父のリオンディーズ武豊騎手の天敵として立ちはだかった。その仔ピンクカメハメハは今度こそ「空気を読んで」レジェンドが未勝利の朝日杯、ホープフルSの勝利に貢献する活躍を見せられるだろうか。