JRA友道厩舎の「王道」新馬戦で期待のディープインパクト産駒がデビュー! 最強ニックスでワグネリアン超えか!?
2日間の合計落札額は187億6200万円で、200億円を超えた昨年を下回る結果だったものの、コロナ禍、当歳馬にディープインパクト、キングカメハメハ産駒不在ということを考えれば、大健闘の結果と言えるだろう。
その中でも、ディープインパクト産駒の人気がかなり際立っていた。同産駒は12頭が落札され、合計で24億9700万円の値がついた。これはセレクトセール全体で432頭が売却されたのに対し、わずか2.8%相当の売却頭数であるディープインパクト産駒が、全体売上の13.3%を占めている。現在、8年連続で種牡馬リーディングに輝いているだけあって、さすがの内容だ。
また、父ディープインパクト、母父Storm Catのニックスも活躍を予感させる。これまでにキズナ、サトノアラジン、リアルスティールなどのG1馬、最近ではダノンキングリーがこのニックスに該当しており、血統面は申し分ないだろう。
全兄のIl Brioは片目失明で日本での競走馬登録が叶わなかったため、リュズキナの仔としてはレッドジェネシスが初出走となる。だが、関係者からはまだデビューしていないにもかかわらず、高評価の声が聞こえてくるという。
「『今年のノーザンファームのディープインパクト産駒ではトップクラス』『父にそっくり』とレッドジェネシスの評判はかなりいいですね。乗り込み十分で、初戦からかなり注目を集めることになりそうです。これまで『レッド』のディープインパクト産駒は目立った活躍馬がいませんが、この馬が歴史を変えるかもしれません」(競馬記者)
また、友道厩舎が19日の芝2000mをレッドジェネシスのデビュー戦に選んだことも、期待の表われだろう。
18年の日本ダービー(G1)を制したワグネリアンがデビューしたのは、7月16日の中京芝2000m。今年は京都競馬場の改修工事の関係で変則開催となっているため、中京ではなく阪神開催となっている。つまり、実質はワグネリアンと同じデビュー戦ということだ。