JRAすでに“横山典弘超え”!? 2世騎手の代表格・武史がついにタイトル獲得! 横山家の世代交代も安泰か

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19日で福島、阪神、函館の3場開催が終了。25日からは新潟、札幌の2場開催がスタートする。

 

 福島では同県二本松市出身の田辺裕信騎手が8勝を挙げ、2年ぶり2度目の夏の福島リーディングに輝き、故郷に錦を飾った。同騎手は「地元の福島でリーディングを獲得できたことを嬉しく思います」と喜びを語っている。

 

 そして、今年の函館開催のリーディングにはデビュー4年目の横山武史騎手が輝いた。

 

 先週末の開催を迎えるまで、池添謙一騎手と10勝で同率首位だった横山武騎手。土曜は池添騎手の1勝に対し、横山武騎手は2勝を挙げて単独トップに躍り出る。しかし、わずか1勝差と、いつ逆転されてもおかしくない状況。そして日曜に横山武騎手は2勝を上乗せ、池添騎手が1勝に終わったことで、熾烈な争いを制して初の函館リーディングを獲得した。

 

「これまで憧れの先輩方が獲得していた函館リーディングを獲れて嬉しいです。デビュー4年目ですが、自分でも思ってた以上に早く達成できました。周りの環境に恵まれていると思いますし、感謝しています。今後はまた気を引き締めて、函館リーディングだけでなく、関東リーディング、そしていつかは全国リーディングも目指せるように頑張っていきたいです」(JRAホームページより)

 

 偉大な先輩に肩を並べた成長著しい若手騎手は、周囲への感謝とともに、今後のさらなる飛躍を誓った。

 

 横山武騎手といえば、名手・横山典弘騎手の三男である2世騎手である。父はJRA通算2805勝(20日現在)を挙げており、武豊騎手、岡部幸雄元騎手に次ぐ歴代3位の記録を保持している名手。1頭だけ最後方にいる通称“典ポツン”や2004年の天皇賞・春(G1)で大金星をあげたイングランディーレの大逃げなど大胆な騎乗が持ち味である。今年の日本ダービー(G1)でも、スローペースと見るや、向こう正面で進出を開始したマイラプソディの騎乗も記憶に新しいだろう。勝利への“嗅覚”は現役屈指の名手だ。

 

 そんな偉大な父を早くも、横山武史騎手は超えようとしているかもしれない。



父はこれまでに函館リーディングを7度も獲得している。だが、初めての同リーディングに輝いたのはデビュー5年目でのこと。父よりも1年早く横山武騎手はタイトルを手中に収めている。さらに、デビューしてから4年間で父は114勝だったのに対し、横山武騎手はすでに147勝を挙げており、現段階では父超えの成績だ。

 

「お父さんも、武史騎手の才能をかなり評価しているようですし、この活躍に喜んでいるのではないでしょうか。昨年のダービーでは騎乗停止の父に代わり、武史騎手がリオンリオンに騎乗、逆に今年のオークス(G1)では騎乗停止の息子の代わりに父がウインマリリンに騎乗するなど、ジョッキーとして対等な立場になりつつあります。

 

池添騎手や藤岡佑介騎手など、実力派の中堅ジョッキーが多くいる函館開催でのリーディング獲得は価値が高いです。2世ジョッキーの活躍が目立つ若手の中でも、頭一つ抜け出しているかもしれませんね」(競馬記者)

 

 たしかに、全国リーディング6位の岩田望来騎手、また父に調教師を持つ斎藤新騎手、坂井瑠星騎手はそれぞれCBC賞(G3)、ジャパンダートダービー(G1)を勝つなど、2世騎手の活躍が目立っている。だが、現在45勝で関東リーディングトップの横山武騎手はすでに関東を代表するジョッキーになりつつあると言っても過言ではないだろう。

 

 デビュー4年目の成績では父を超えている横山武騎手。偉大な父を超えるには、G1制覇など超えなければならない壁はまだまだある。それを達成し、横山家の世代交代を安心して迎えられる日はそう遠くないかもしれない。