中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRAアイビスSD(G3)藤田菜七子「大胆騎乗」にドキドキ……!? 「最悪1枠」ラブカンプー10着大敗も「やりたい競馬はできた」

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26日、新潟競馬場で行われた夏の風物詩アイビスサマーダッシュ(G3)は、2番人気のジョーカナチャンが優勝。鞍上の菱田裕二騎手は2018年の阪神C(G2)以来、久々の重賞制覇となった。

 

 18頭立てで行われた千直レースだったが、終わってみれば今年も「外枠」の有利を証明した結果となった。勝ったジョーカナチャンの9番を境に、2着が13番ライオンボス、3着12番ビリーバーと上位陣は軒並み外枠。掲示板では、一昨年の覇者ダイメイプリンセス(8番)が唯一で5着と気を吐いた。

 

 そんな中、あわやのレースぶりでファンを驚かせたのが、藤田菜七子騎乗の ラブカンプー(牝5歳、栗東・森田直行厩舎)だ。

 

 前走のCBC賞(G3)で見事な復活を遂げたラブカンプー。元々、2018年のスプリンターズS(G1)で2着したほどの実力馬で、藤田菜七子騎手もこのコースを得意にしているだけに、今回のアイビスSDでも戦前から高い評価を得ていた。

 

 しかし、肝心の枠順が「1枠2番」に決まったことで、評価は一気にトーンダウン……。

 

 それもそのはず、外枠有利のアイビスSDにおいて1枠は過去10年で【0.0.0.17】と全滅。週中では1番人気のライオンボスに次ぐ2番手評価に挙げる報道もあったが、最終的には10番人気と前走重賞勝ちとは思えないほどの低評価だった。

 

 だが、レースはラブカンプーを軽視した大勢のファンが肝を冷やす大胆な競馬。抜群のスタートダッシュでハナ争いに加わると、一気に外へ。隊列が決まる頃には、逃げ切りを決めたジョーカナチャンのすぐ隣を走っていたから驚きだ。

 

「結果は、最後に力尽きて10着でしたが『枠さえ外なら……』と思わせる良い競馬でしたね。抜群のスタートから、あっという間にジョーカナチャンやライオンボスの近くを走っている姿を見た時は驚きました。

 

ただ、最後は牝馬で56kgの斤量と、距離が距離だけにスタートから外へ斜めに走った分が響いた格好。今後は1200mに戻ると思いますが内容は悪くないですし、次走が楽しみになる競馬でした」(競馬記者)

 

 このラブカンプーのレースぶりには、ネット上の競馬ファンSNS掲示板を通じて「いきなり外にいるからびっくりした」「外までワープした!」「一瞬(上位に)来るかと思ってドキドキした」など、やはり10番人気馬のあわやの“激走”に驚いた様子……。

 

 中でも「積極的に乗った」「あの競馬なら負けても納得」「菜七子やっぱスタート上手だな」と藤田菜七子騎手の“好騎乗”を絶賛する声も多かったようだ。

 

「この馬のやりたい競馬はできました」

 

 レース後、そう語った藤田菜七子騎手も敗れはしたが、次走に手応えを得ていた様子。今後は秋のスプリンターズS(G1)が目標になることが濃厚だが、また来年この舞台で見てみたいコンビだ。