JRAクイーンS(G3)クロフネ産駒ビーチサンバは「洋芝巧者」!? 友道康夫厩舎は “朗報”をオーナーに届けられるか?
それだけにクイーンSは勝利が欲しいところだが、陣営が「マイルがベスト」と語っていたこともあり、1800mに対する距離不安は拭いきれない。同距離のローズS(G2)が2着だったが、スローペースの前残りが嵌ったレースだった。
クロフネ産駒の牝馬で札幌の洋芝で激走した馬は、カレンチャン、ホエールキャプチャ、2017年の同レースを勝ったアエロリットがいる。どの馬も重賞戦線を賑わせていた女傑であるが、同じ父を持つビーチサンバにとっては心強い材料となりそうだ。
「先日、種牡馬の引退が決まったクロフネですが、2008年〜2012年の間、毎年トップ5に入っていたリーディングサイアーで、2018年までトップ10に入り続けていました。さらにリーディングブルードメアサイアーは現在3位で、3年連続ベスト5内に入っています。
頭数の多いディープインパクトが、リーディングブルードメサイアーの上位にランキングされていないことを考えると、クロフネ産駒の牝馬は、引退し繁殖馬になっても、生産界からはかなり人気があるといえますね」(競馬誌ライター)
引退馬の価値を上げるという意味でも、厩舎サイドには結果が求められる。ましてや、良血の牝馬であれば、その期待はさらに大きくなるだろう。
ビーチサンバを管理している友道厩舎としても、重賞勝ちで悪い流れを変えたいところだ。
蜜月関係にある金子オーナーに対しても、秋のG1に “楽しみ”を届けられるだろうか。