取鳥雄吾(25=岡山)が果敢な先行で逃げ切り、6月の玉野以来、今年3度目の優勝を決めた。2着は杉森輝大、3着は香川雄介が入った。

レースが動いたのは打鐘で、前受けの杉森-芦沢大輔が渋々ペースを上げた。打鐘4角で3番手の取鳥が仕掛けようとしたが芦沢が外に振ったため、とっさの判断で内を突いて主導権を奪った。あとは後続のもつれもあって、堂々の逃げ切りVとなった。

取鳥は「池田さんが押さえに来なかったし、杉森さんが行ってくれたので楽になった。外を踏むとけん制されると思い内を突いた」と、結果的に好判断となった勝負どころを振り返った。昨年は優勝ゼロで悔しさだけが残ったが、今年は早くも3度目。「もっと強くなってユニホームにスポンサーロゴが付くようになるのが目標」と満面の笑みを見せた。