中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRAフィエールマンは足元にも及ばない!? 「世界最強」ステイヤーが凱旋門賞挑戦を示唆。エネイブルに立ちはだかるのは、A.オブライエンではなかった!?

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28日、イギリスのグッドウッド競馬場でグッドウッドC(G1・芝3200m)が行われ、1番人気ストラディバリウス(牡6歳、英・J.ゴスデン厩舎)が優勝した。

 

 7頭立ての4番手からレースを進めたストラディバリウス。最後の直線では、前が塞がり万事休すに思われた。だが、残り1ハロンで空いた進路を抜け出すと、脚色の違いを見せつけて2着馬に1馬身差で勝利。見事に人気に応え、最強ステイヤーの力を証明した。

 

鞍上のL.デットーリ騎手は「馬群に包まれたけど、上がり勝負になればストラディバリウスのものだからね」とコメント。能力の高さを信頼しての騎乗だったことが窺える。

 この勝利でストラディバリウスは史上初となるグッドウッドCの4連覇を達成。また、前走で英ゴールドC(G1)も3連覇しており、3000m超の長距離G1・7勝目となった。

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 日本ではフィエールマンが現役最強ステイヤーとして、菊花賞(G1)、天皇賞・春(G1)を2勝の長距離G1・3勝を挙げている。欧州と日本の番組に違いがあるため単純比較はできないが、ストラディバリウスは倍以上の勝ち鞍である。

 世界最強ステイヤーの名を欲しいままにしているストラディバリウス。どうやら今年の凱旋門賞(G1)に参戦する可能性が高くなっているようだ。

 レース後、ゴスデン調教師は「フォワ賞(G2)に行こうと思うから9月中旬までリフレッシュさせる。内容が良ければ凱旋門賞へ行くよ」とストラディバリウスの今後について明かした。ただ、プランについては流動的だと示唆しているため、まだ出走表明というわけではなさそうだ。

「前走のゴールドC後、ゴスデン調教師は『凱旋門賞を走ることもオーナーと話し合うことになる』と話していました。その内容と比べると、凱旋門賞挑戦はかなり現実味を帯びてきたように思えます。

もし、出走となれば同厩のエネイブルとの対決が実現します。距離短縮はストラディバリウスにとってマイナスとなりますが、全く衰えを感じさせず、むしろ今がピークかもしれないぐらいの調子の良さです。楽しみな対決になりそうですね」(競馬記者)

 最強女王エネイブルは前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)を快勝。こちらも凱旋門賞に向けて好仕上がりと言えそうだ。

 だが、ストラディバリウスも今年のコロネーションC(G1)で2400 m戦に出走し、3着に好走している。この時の1着はエクリプスS(G1)でエネイブルに勝ったガイヤース。休み明けで得意の距離ではなかったことを考えれば、ガイヤース相手の好走は十分評価できる内容だろう。万全の状態で凱旋門賞出走となれば、注意が必要な1頭だ。

 史上初の凱旋門賞3勝を目指すエネイブルに立ちはだかるのは、A.オブライエン厩舎のマジカル、ラブ、アンソニーヴァンダイクらよりも、もしかしたら同厩のストラディバリウスになるかもしれない。