中年太郎の競馬ニュースまとめ

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【G1名古屋オールスター競輪】東京五輪の延期でナショナルチームと競輪組がガチンコ勝負! 東京五輪金メダル候補の脇本雄太は高松宮記念杯に続く完全Vへ一直線!

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ファン投票による真夏の祭典『G1 オールスター競輪』が今日12日、名古屋競輪場で幕を開けた。東京五輪の延期で、五輪に出場予定だったナショナルチームがフル参戦。競輪組とのガチンコ勝負が最大の見どころとなる。中心はナショナルチーム脇本雄太(31・福井)。無敵の”打鐘カマシ”で6月のG1高松宮記念杯(和歌山)に続く完全Vで、東京五輪金メダルに弾みをつける。

 

 競輪のオールスターと言えば、世界の中野浩一氏を思い浮かべるファンも少なくないだろう。

 

中野氏は1979年(岸和田)、1980年(いわき平)、1988年(岸和田)とオールスターを3度優勝しているが、何より中野氏の戦績で驚くべきは、競輪で1236回(666勝)走って、どん尻の9着が4回しかないことだろう。中野氏は「プロとして日頃の走りを(ファンが)どう見てくれているかが大事。勝ち星よりも9着の少なさが自慢」と言う。プロ意識という点でも文句なく歴代トップのレジェンドと言える。

 

 また競輪の傍ら、1976年に世界自転車選手権に初参戦。翌1977年から個人スプリントで不滅の10連覇を飾った自転車競技界のレジェンドでもある。世界で戦い抜いた中野氏だけに、競輪界の”二刀流”の元祖として、またナショナルチームの選手強化委員長として、世界に挑戦する脇本雄太ナショナルチーム組の走りに特に注目しているのは間違いない。 

 

 競輪の枠を超えて、国内外から注目を集める存在の脇本は、今回のオールスターが今年競輪4戦目となる。東京五輪の延期で、今年の競輪初参戦となった6月の『G1 高松宮記念杯(和歌山)』でいきなり完全V。吉岡稔真(引退)以来、23年ぶりの完全優勝で、ライバルたちも脱帽するほどの衝撃的な強さだった。

 

 続く、いわき平G2の『サマーナイトフェスティバル』は新車の影響で不発に終わったが、自転車を元に戻した前節の福井G3は再び完全優勝で王者の存在感を示した。後ろ攻めから打鐘カマシで出切って、そのまま逃げ切ってしまうレーススタイルは、まさに無敵の存在。競輪記者は「ゴール前で失速するどころか、踏み直すことができる脇本の持久力は競技仕込み。ライバルには、とてつもなく脅威でしょうね」と異次元のスピードと持久力に舌を巻く。

 

 “ミスター競輪”こと中野浩一、”鬼脚”の井上茂徳“、”怪物”滝沢正光、”F1先行”吉岡稔真、”グランドスラマー”神山雄一郎……。1970年代後半以降のスーパースターたちの全盛期と比較しても、遜色(そんしょく)ない強さを発揮する脇本。だが、デビュー前から注目を集めた往年のスターたちとは異なり、長い下積みを経験した苦労人と言っていいだろう。

 

 競輪学校時代の在校順位は11位。G1タイトルは、デビュー10年目、グレード制導入後では最多となる14度目の挑戦(2018年いわき平オールスター)でようやくつかんだものだった。だが、そこから一気に花が開く。続く寛仁親王杯でG1を連覇すると、昨年5月の日本選手権では滝沢正光以来、33年ぶりの完全V。今年6月の高松宮記念杯も完全Vで圧勝して、4個目のG1タイトルを手にした。

 

 一方で、競輪との二刀流で活動を続ける自転車競技でも、今やトップスピードの持続力は世界トップ3に入るほどの実力者。今年3月の世界選手権ケイリンでは惜しくも銀メダルだったが、ライバルたちがレースで脇本の動きを注視し、その”番手”を狙うまでに存在感を強めている。来年予定の東京五輪で脇本に金メダルを期待するファン、関係者は少なくない。

 

 脇本を筆頭とする五輪のナショナルチーム組の参戦で、名実ともに最強決戦となった今年の名古屋オールスター。近年は2017年の渡邉一成、2018年の脇本雄太、そして昨年の新田祐大ナショナルチーム組が3連覇している。今年の真夏のファン投票決戦を制するのはナショナルチーム組か競輪組か⁉ 今節の行方を占う意味でも、初日(12日)の11Rドリームレース(16:30発走予定)に注目が集まる。ドリーム出場選手は以下の通り。

 

 1号車 佐藤慎太郎(福島)
 2号車 脇本 雄太(福井)
 3号車 平原 康多(埼玉)
 4号車 清水 裕友(山口)
 5号車 新田 祐大(福島)
 6号車 深谷 知広(愛知)
 7号車 郡司 浩平(神奈川)
 8号車 浅井 康太(三重)
 9号車 松浦 悠士(広島)