JRA驚異のスピード“移籍”には東西格差も影響!? 早くも新人ジョッキーが所属変更した裏事情とは……

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 10日、JRAは11日から原優介騎手の所属が武井亮厩舎(美浦)から小桧山悟厩舎(美浦)に変更となることを発表した。

 

 今年デビューしたばかりの原騎手。7月に行われた「ヤングジョッキーシリーズ」トライアルラウンド盛岡では2勝を挙げ、現在トップに立っている。また、9日に行われたレパードS(G3)ではフェイバリットに騎乗し、同期で最初の重賞挑戦となった。

 

 順風満帆に思われる原騎手だが、JRAでの勝利は未だに1勝どまり。同期の秋山稔樹騎手が5勝、小林脩斗騎手が3勝を挙げていることを考えれば、苦戦しているといえるだろう。

 

 そんな状況での所属変更。さらにデビューからわずか5か月というタイミングも驚きだ。この件には、どうやら成績不振以外にも要因があったようだ。

 

「成績が上がらない事より、2度の遅刻が致命傷になったようです。武井調教師も1度は許したのですが、次はないと本人に伝えていたそうですが……。厩舎自体も原騎手のバックアップをすることで、成績を落としていたという側面も影響しているかもしれません」(競馬記者)

 

 今年デビューした関東所属騎手の騎乗成績は以下の通りである。

 

原騎手 [1-4-7-129/141](自厩舎成績:0-1-4-51/56)
秋山稔騎手 [5-7-1-112/125](自厩舎成績:1-1-0-27/29)
小林脩騎手 [3-4-4-98/109](自厩舎成績:1-1-2-16/20)

 

 騎乗回数では原騎手が141回で最も多く、その中でも自厩舎の騎乗回数は圧倒的だ。武井厩舎のバックアップがいかに大きいか数字からもよくわかる。

 

 ただ、その一方では原騎手を擁護する声も聞こえてくる。

 

「自身の騎乗馬についてレポートを書かせるなど、かなり熱心な指導を受けていたようです。それに追われていたのが遅刻の原因という可能性もあります。また、エージェントを付けず、武井調教師が自ら騎乗馬を管理していたため、他のエージェントをつけている騎手に比べればいい馬に巡り合いづらいという背景もあります。

 

また、新人教育に熱心な関西では1度や2度のミスでは見放さず、お灸を据えながらも乗せ続ける傾向があります。その辺が騎手の東西格差にも繋がっていると改めて感じますね」(別の記者)



実際に、今年デビューした関西所属の泉谷楓真騎手はすでに13勝を挙げている。早くも東西格差が生まれているとも言えるだろう。

 

 今回、原騎手が所属する小桧山厩舎には、すでに先輩の山田敬士騎手が所属している。騎乗馬確保の面では、今まで以上に苦戦することが予想される。だが、レパードSで原騎手が騎乗したフェイバリットは小桧山厩舎の管理馬。これは無事に抽選突破したため、出走が叶ったという背景もあるが、同調教師の期待の表れであることに違いないだろう。

 

 心機一転、小桧山厩舎所属となった原騎手。今回の所属変更がいい結果に繋がることを願うばかりだ。