中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRAラッキーライラック「実績断然」も絶不調“父”オルフェーヴルに一抹の不安? 逆転狙うは「洋芝3戦2勝&軽量」のアノ馬【札幌記念(G2)展望】

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 23日(日)、例年好メンバーがそろう札幌記念(G2)が行われる。今年は昨年と同じ4頭のG1馬が出走を予定。秋のG1戦線に向け、どの馬が勝ち名乗りを上げるだろうか。

 

 G1・3勝の実績を誇るラッキーライラック(牝5歳、栗東松永幹夫厩舎)は、4戦連続騎乗となるM.デムーロ騎手とのコンビで出走を予定している。ハイペースを先行し、6着に敗れた宝塚記念(G1)後は、ノーザンファームしがらきに放牧に出され、7月25日に帰厩。1週前は栗東CWで追い切られ、最終追い切りは現地・札幌で行う予定だ。

 

 夏場(7~8月)の競馬は2歳時の新馬戦以来2度目。暑さとともに克服しないといけないのが、初の洋芝だろう。オルフェーヴル産駒は洋芝得意と言われているが、今年は函館・札幌の芝で「2-3-5-39」(8月16日時点)と今夏に限っては洋芝にてこずっている。中長距離路線の主役として秋を迎えるためにも、ここは負けたくない。

 

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 もう1頭のG1牝馬がノームコア(牝5歳、美浦萩原清)だ。昨年のヴィクトリアマイル(G1)覇者だが、今年はなんと高松宮記念(G1)から始動。初スプリントで15着に大敗後は、ヴィクトリアマイルで3着、安田記念は4着と連続好走。今回はさらに距離を延ばし、1年半ぶりとなる2000m戦を迎える。

 

 2000m以上の距離は通算「1-1-1-1」だが、唯一の着外がエリザベス女王杯(G1)の5着なら不安はないだろう。ラッキーライラックと同じく、この馬も初の洋芝だが、父がハービンジャーならこなして不思議はない。ハービンジャー産駒は15日(土)の札幌芝レースに計5頭が出走。「2-2-1-0」と全て馬券に絡む活躍を見せたのは心強い限りである。

 

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 4年前のダービー馬、マカヒキ(牡7歳、栗東友道康夫厩舎)は3歳秋のニエル賞(G2)を最後に勝ち鞍がない。デビュー3戦目の弥生賞(G2)から前走の大阪杯(G1)まで19戦連続でG2以上を使われるなど、古馬の王道路線を歩むも、最後に馬券に絡んだのは昨年2月の京都記念(G2、3着)までさかのぼる。

 

 G1牝馬2頭との違いは、洋芝適性をすでに実証している点だろう。2年前の札幌記念では、サングレーザーのハナ差2着に入っている。岩田康誠騎手とは4戦ぶりのコンビ復活で一発を狙う。

 

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 3歳馬で唯一、出走を予定しているのが、デビューから一貫して石川裕紀人騎手が手綱を取るブラックホール(牡3歳、美浦相沢郁厩舎)だ。昨夏はデビューから3戦すべて洋芝で走り、函館と札幌で3戦2勝、2着1回の好成績を残した。札幌2歳S(G3)も快勝し、洋芝適性はメンバー屈指といっていいだろう。

 

 この春はクラシック路線を歩み、皐月賞で9着、ダービーは7着に敗れたが、ともに上がり3ハロン3位(タイ)以内をマークした。末脚は確実で、54kgの軽量も魅力十分。実績ある古馬たちをまとめて負かす可能性もある。



 他には、洋芝で3戦3勝を誇り、前走に続きC.ルメール騎手が騎乗するポンデザール(牝5歳、美浦堀宣行厩舎)。前走の宝塚記念でハイペースを作り出し、7着に粘ったトーセンスーリヤ(牡5歳、美浦小野次郎厩舎)の関東馬2頭にも注意が必要だ。

 

 関西馬では、前走の函館記念(G3)を15番人気で優勝し、大波乱を演出したアドマイヤジャスタ(牡4歳、栗東須貝尚介厩舎)が引き続き吉田隼人騎手で激走を狙う。もう1頭のG1馬、ペルシアンナイト(牡6歳、栗東池江泰寿厩舎)も宝塚記念15着からの巻き返しを図る。

 

 G1馬4頭が意地を見せるのか、それとも新たなスター候補が誕生するのか。札幌記念は8月23日、札幌競馬場で15時45分発走予定だ。