中年太郎の競馬ニュースまとめ

ギャンブル速報&ニュースまとめの中から競馬関連を抜粋した内容のみ投稿をしていきます!

JRA武豊「誤算続き」に抗えぬ世代交代の波!? 松山弘平と直接対決に敗れてリーディングでも逆転許す

takeyutakameishou-sam2

 15日から開催が始まった小倉競馬は、絶好の馬場状態で行われたこともあり、好時計での決着が頻発した。

 

 1200m戦ではハイペースでも圧倒的に前残りする一方、中距離戦ではペースが上がると一転して差しが決まったように両極端な傾向。小倉で騎乗している騎手にとってはペースと展開の見極めが求められた。

 

 この特殊な馬場傾向は、前開催までの騎手リーディングで71勝の3位につけていた武豊騎手と、68勝で5位だった松山弘平騎手の直接対決でも大きく影響した。

 

 土曜の松山騎手は人気馬で3勝を挙げて堅実に勝ち数を加算。この時点で未勝利に終わった武豊騎手の71勝と並んだ。日曜にはそれぞれ1勝を挙げて72勝で臨んだのが10Rの博多Sだった。

 

 9頭立てで行われたレースで松山騎手は単勝1.7倍の圧倒的1番人気カセドラルベルに騎乗。武豊騎手は3番人気マルシュロレーヌに騎乗した。

 

 レースはマイネルウィルトスが意表を突く逃げの手に出たこともあり、1000m通過58秒4とハイペース。8番マルシュロレーヌ、9番カセドラルベル、ともに8枠に入った2頭で強気の騎乗を見せたのが松山騎手だった。

 

 2頭のスタートは五分。馬の行く気に任せた武豊騎手に対して、松山騎手は好位の競馬に拘った。外目の3番手をキープすると、ピッチが上がっても手綱は緩めない。4コーナー入り口でも、ロスのないコーナーワークで直線を早めの先頭で押し切った。

 

 武豊騎手は出たなりの位置取りのまま、中団やや後方から動かず。直線で猛追を見せたものの、わずかにクビ差及ばない2着と惜敗した。自分から動いた松山騎手と動かなかった武豊騎手の積極性の違いが、そのまま着順に反映されたといえるかもしれない。

 

 迷走するレジェンドはこの日のメーン・小倉記念でも、ペース判断を誤る失態を犯してしまう。

 

 奇しくも直前に行われた博多Sと同じく芝2000mの重賞で、レジェンド騎手は一転して積極策を選択。1000m通過58秒1で流れ、ハイペースとなったレースを直線入り口で先頭に立つ大誤算。3コーナー過ぎから抜群の手応えで、外を捲くって来たロードクエストに動かされたとはいえ、明らかな早仕掛け。直線半ばで力尽き、差し馬の餌食となってしまった。

 

 これには武豊騎手もレース後に「3コーナーでまくってきた馬がいたのが痛かった」とコメントしたが、このときすでにハイペースの3番手にいた事実に変わりはない。ペース判断を誤ったと見られても致し方ないだろう。



 武豊騎手が1番人気ランブリングアレーで6着と敗れた一方で、6番人気サトノガーネットを2着に好走させたのが松山騎手だ。

 

 惜しくも2着に敗れたとはいえ、「流れが速くなれば、差しも決まると思って、あの位置から進めました」と振り返った。しっかりとペースと展開を考えた上での好騎乗だったといえる。

 

武豊騎手としては、後手に回って敗れた直前のレースのイメージが強く残っていたのかもしれません。レース後に『脚色が一緒になってしまった』とコメントしていましたが、武豊騎手ほどのベテランならば、松山騎手の好騎乗にやられたという印象はあったでしょう。

 

引き続き同じ距離で行われた小倉記念で積極的な騎乗を試みたことには、そういった心情も少なからず影響していたかもしれません。ペース判断や展開の読みが抜群の武豊騎手にしては、珍しく読み違いが続いてしまいました」(競馬記者)

 

 先週の開催を終えて、騎手リーディングでも新潟で勝ち星を伸ばした福永祐一騎手が3位。松山騎手は73勝で4位に浮上し、武豊騎手は72勝の5位と後退。気が付けば、リーディングを目指すどころか札幌で8勝と大暴れをした横山武史騎手の足音すら大きくなっている。

 

 トゥラヴェスーラとコンビを組む今週の北九州記念(G3)では、貫録を見せることが出来るだろうか。