JRAモズスーパーフレア、ラブカンプーには大歓迎!? ”今年”の北九州記念(G3)が差し馬に厳しい理由とは……攻略のカギとなるのはあのイベント

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 16日、小倉競馬場ではサマースプリントシリーズ第3ラウンド・北九州記念(G3)が行われる。

 

 今年の出走予定馬にも、高松宮記念(G1)を勝ったモズスーパーフレアをはじめ、アイビスサマーダッシュ(G3)を勝ったジョーカナチャン、CBC賞(G3)を逃げ切ったラブカンプーなど、快速を武器とする馬が多数登録していることは興味深い。

 

 その一方、北九州記念(G3)といえば、毎年のように差し馬の活躍が目立つレースだ。小回り平坦の上にスタートして200mほど下りになっていることもあり、前半3ハロンがとにかく速くなるスプリント戦だけに、ゴール前での大逆転も醍醐味である。

 

 だが、今年の傾向については、例年とは少し違った見方をする必要があるかもしれない。15日から始まった小倉開催だが、絶好の馬場状態で行われていることもあって高速決着が多発しているのだ。

 

 特に顕著だったのは芝1200m条件のレースだった。

 

 土曜の4鞍で3勝、日曜の4鞍で3勝と、土日あわせて逃げた馬が8戦6勝。残り2レースの内、1レースでも2番手の馬が勝利しており、実質8戦7勝と見ても差支えがないほどだ。

 

 また、土曜小倉2Rの3歳未勝利ではタマモティータイムが1分7秒1で勝利、日曜小倉1Rの2歳未勝利でもフリードが1分7秒5で勝利し、19年ぶりにJRAの2歳レコードを更新するというオマケまでついた。

 

 ひときわ目を引くのはタマモティータイムが勝利した3歳未勝利だ。勝ち時計の1分7秒1も十分速いが、注目したいのは前後半3ハロンのラップである。前半を32秒4のハイペースで折り返し、後半を34秒7で逃げ切っている。前後半の差は2.3秒と、時計的には完全に前崩れとなるはずだが、逃げ馬の脚色は衰えるどころか3馬身差の大楽勝だった。

 

 そこで、改めて確認しておきたいのが、過去10年の北九州記念の前後半のラップ構成である。以下はその一覧(開催、馬名、斤量、勝ち時計、前後半3Fとタイム差、直線の位置)

 

19年 ダイメイプリンセス55 1.08.2 32.7-35.5(2.8)8番手
18年 アレスバローズ56   1.06.6 32.4-34.2(1.8)6番手
17年 ダイアナヘイロー53  1.07.5 32.8-34.7(1.9)2番手
16年 バクシンテイオー54  1.08.5 33.6-34.9(1.3)10番手
15年 ベルカント55     1.07.3 32.7-34.6(1.9)4番手
14年 リトルゲルダ53    1.07.5 33.1-34.4(1.3)3番手
13年 ツルマルレオン55   1.06.7 32.2-34.5(2.3)10番手
12年 スギノエンデバー55  1.06.9 32.2-34.7(2.5)12番手
11年 トウカイミステリー52 1.07.2 32.4-34.8(2.4)9番手
10年 メリッサ52      1.07.1 32.1-35.0(2.9)10番手

 

 すべて前傾ラップのハイペースとなっており、差し馬の活躍が目立っている。勝ち馬の人気も【0.1.1.8/10】で波乱含み。人気の内訳も2番人気1勝、3番人気1勝、5番人気1勝、6番人気2勝、8番人気4勝、9番人気1勝だ。



 昨年の北九州記念にはモズスーパーフレアが出走したが、前崩れのレース展開に4着と敗れた。とはいえ、このときの前半3ハロンは32秒7に過ぎない。過去10年でも前半32秒4を切った年は3回のみだ。これらを考慮すると、3歳未勝利戦ですら32秒4が出た今年の異常な高速馬場なら、十分に残せる可能性も考えられる。

 

「例年の場合は2回小倉8日目に行われるため、差し馬場に変わりはじめるタイミングですが、今年は東京オリンピックの関係で日程が先延ばしになりました。

 

その影響で8日目ではなく4日目の開催となったため、現在の小倉の馬場はまだまだ前残りの傾向が続いています。

 

これは逃げ先行馬にとってはまたとない援護射撃となるのではないでしょうか」(競馬記者)

 

 出走を予定しているメンバーの顔触れからは、超ハイペースの激流が予想される。

 

 だが、現在の前残りする小倉の馬場であれば、むしろ前にいないと勝負にならないという逆のケースも十分に考えておく必要がありそうだ。