JRA札幌記念(G2)横山親子対決の裏で「兄弟対決」が勃発! 大金星が印象的な兄か、勢いに乗る弟か、勝負の行方は……
今年はG1・3勝の実績を誇るラッキーライラックが断然人気に推されることが予想される。6着に敗れた宝塚記念(G1)からの巻き返しに期待がかかり、このレースの結果が秋のローテーションを大きく左右するかもしれない。初の洋芝がどう影響するかにも注目が集まる。
また、横山親子の対決も見どころの一つだ。9日のエルムS(G3)で初めて、親子3人揃い踏みでの重賞対決となった。結果は、横山和生騎手が4着、横山典弘騎手が5着、横山武史騎手が14着。人気順通りでの決着となり、長男が最先着を果たした。
今回は典弘騎手がノームコア、和生騎手がトーセンスーリヤ、武史騎手がイェッツトに騎乗を予定している。下馬評では父が1歩リードと言ったところだろうか。親子対決がどうなるかも楽しみである。
そんな中、札幌記念ではひっそりと“兄弟対決”も行われる。
兄ドレッドノータスは昨年の京都大賞典(G2)の勝ち馬。グローリーヴェイズらの強敵相手に勝利した実力は侮れない。これまでの洋芝コースの成績は【0,0,2,4】と奮わないが、着外はすべて6着以内と大崩れはしていない。また、ハービンジャー産駒は洋芝で好走傾向があるため、札幌コースがマイナスになることはないだろう。
それに対して、弟カウディーリョは勢いに乗る4歳馬。前走の函館記念(G3)で1番人気の支持を集めるも、7着に敗れて初重賞制覇とならなかった。だが、最後の直線で進路が狭くなったことが敗因に挙げられるため、まだまだ見限れない。札幌コースは2戦2勝の得意舞台であるため、改めて実力を発揮できるはずだ。
ちなみに、3月のダイオライト記念(G2)で実現したアナザートゥルースとサウンドトゥルーの兄弟馬対決は弟のアナザートゥルースが勝利。兄のサウンドトゥルーは3着に敗れた。今回の兄弟はいったい、どちらに軍配が上がるだろうか。
札幌記念は横山親子対決以外にも、ディアデラノビラの仔による兄弟対決にも注目いただきたい。