中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRAエピファネイア産駒「2歳世代」大不振から一転、8月7勝の逆襲! デアリングタクト筆頭に“成功のレシピ”も完成間近!?

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 23日(日)、JRAの3場で新馬戦が計4鞍行われた。そのうち2鞍を制したのが2年目種牡馬エピファネイアの産駒だ。

 

 圧倒的強さで小倉5Rを勝ち上がったのは、1番人気に支持されたグラティトゥー。新馬戦としてはやや速い流れの中、好位につけると直線早めに抜け出し、楽な手応えのまま後続に5馬身差をつけた。

 

 その直後の札幌5レースを制したのはエフフォーリア。こちらも単勝オッズ1.4倍の圧倒的1番人気に支持された。着差こそ3/4馬身とわずかだったが、先行して抜け出す競馬センスあふれる内容だった。

 

 初年度産駒から牝馬クラシック2冠馬デアリングタクトを輩出したエピファネイアだが、現2歳世代は決して順風満帆なスタートを切ったわけではなかった。

 

 今年の2歳世代がデビューした6月。エピファネイア産駒はのべ10頭が出走するも、「0-0-4-6」という成績に終わった。3着こそ多かったが、連対なしという厳しいスタート。7月に入っても攻勢をかけられず、「1-3-4-15」。馬券にはまずまず絡むものの、2か月間で1勝に終わった。

 

 初年度産駒は同じ時期に4勝していたことからも、大苦戦といえる2年目のスタートとなった。現役時代からのライバル、キズナの2年目産駒は7月終了時点ですでに4勝しており、それがエピファネイアの“出遅れ”をより際立たせていた。

 

 しかし8月に入ると、エピファネイア産駒は徐々に本領を発揮し始める。

 

 8月の1週目こそ「0-1-0-5」に終わったが、2週目以降は21戦7勝と勝ち鞍を量産。8月1週目までの不振からは考えられないようなV字回復を果たし、ライバルのキズナを“一瞬”で抜き去った。

 

「この土日(22~23日)にはキズナ産駒も2勝を挙げ、現在7勝まで数字を伸ばし、エピファネイアの8勝に食らいついています。今のところ両頭の2歳世代は互角に渡り合っているといっていいでしょう。しかし、種牡馬として比べたとき、キズナよりもエピファネイアにより伸びしろを感じます。

 

キズナは昨年他界したディープインパクトの後継種牡馬の筆頭格として期待されていますが、今年、(ディープインパクト産駒の)コントレイルが無敗で2冠を達成しました。そのため、将来的に有力繁殖牝馬を(コントレイルに)奪われる可能性が高まりますし、もともとが激戦区。

 

一方、エピファネイアは1世代目で“奇跡の血量”を証明し、今後も繁殖牝馬の質は上がり続けるでしょう」(競馬誌ライター)

 

 血統好きのファンには既知の通りだが、エピファネイアは母シーザリオの父の父がサンデーサイレンス。すなわち、サンデーサイレンスの「4×3」という奇跡の血量と呼ばれるクロスをつくりやすい種牡馬なのである。

 

 初年度産駒はこれまで12頭が2勝以上挙げたが、そのうちの10頭がサンデーサイレンスの「4×3」を持っている。もちろんデアリングタクトもそのうちの1頭だ。そして今年の2歳世代は、その“奇跡の血量”をより強固なものにしようとしている。なぜなら勝ち上がった8頭全てがこのクロスを持っているからだ。

 

 僅かな世代で、すでに“成功のレシピ”を完成させようとしているエピファネイア。8月に入ってからの2歳世代の逆襲は、種牡馬エピファネイアの未来を明るく照らしている。