JRA「2500万円」落札のマクフィ産駒を育てたのは高校生! 希望落札価格の10倍で落札したのはアノ有名オーナー!

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24日、北海道市場で行われたセレクションセールは大盛況で幕を閉じた。

 

 最高落札馬はキルシュワッサーの2019(父ドゥラメンテ)で7200万円。これは昨年の最高額である3600万円の2倍という破格の金額である。また、ディープインパクト産駒のティズウインディ2019も、5800万円という高額落札となった。総売却額は32億6300万円で、昨年を4億円近く上回る結果だった。

 

 25日、その熱気冷めやらぬ中、同じ北海道市場では「サマーセール」の初日が開催された。

 

 サマーセールは4日間に渡って開催される1歳馬のセリ市。同じ日高軽種馬農業協同組合が主催するセレクションセールに比べると、注目の上場馬の数は見劣りする。だが、セレクションセールの上場馬が約200頭に対して、サマーセールの上場馬は1000頭を超えるため、思わぬ“掘り出し物”と巡り会える可能性があるのだ。

 

 実は、マイル王・モーリスもサマーセールの出身馬である。1歳時に、高昭牧場から上場され150万円で大作ステーブルに落札され、翌年の北海道トレーニングセールでノーザンファームが1050万円で落札した。最終的には5億円を超える賞金を獲得した名馬も、最初はサマーセールで、わずか150万円で取引されていたのだ。

 

 そんなサマーセールの初日、思わぬ高額落札が飛び出した。それは2500万円で落札されたマドリガルスコアの2019(父マクフィ)だ。

 

 2500万円という金額自体は超高額というわけではないが、生産者が「北海道静内農業高等学校」ということが驚きである。

 

 静内農業高校の生産科学科には馬部門があり、サラブレッドの生産、育成を行っている。昨年のサマーセールでマドリガルスコアの2018を340万円、一昨年はユメロマンの2017を270万円で売却しているのだ。

 

 だが、今年は希望落札価格の250万円に対して、けた違いの「2500万円」という高値には驚きである。

 

「今回落札したのは、『テイエム』の冠名で知られる竹園正繼オーナーです。生涯で18億円を稼いだテイエムオペラーオーを約1000万円で購入した相馬眼は相当なものです。高校生が育て上げた馬が、そのお眼鏡にかなったのでしょう。父のマクフィも、(日本で供用となってから)今年の新種牡馬ながら函館2歳S(G3)で2着のルーチェドーロを輩出しており、まずまずの結果を残していますし。来年のデビューが楽しみな1頭ですね」(競馬記者)



 昨年のサマーセールで静内農業高校から1歳馬を購入したのは、「トミケン」の冠名で知られる富樫賢二オーナー。購買理由について「馬も良かったですし、高校生が一生懸命育ててきたということにも胸をうたれ夢を買いました」と話していた。同馬はトミケンハルトと名付けられ、美浦水野貴広厩舎からデビューを予定している。

 

 同じように、九州産馬の育成に熱心な竹園オーナーが、高校生の育てたサラブレッドに応援の意味を込めて高額落札した可能性もあるかもしれない。

 

 ちなみに、静内農業高校の学校案内パンフレットの主な進路にはケイアイファーム、下河辺牧場、白井牧場などの生産牧場が名を連ねている。今回、マドリガルスコアの2019の育成に携わった生徒にとっては、これ以上ないセールスポイントとなるのではないだろうか。

 

 マドリガルスコアの2019と生徒の今後の更なる飛躍を願うばかりだ。