JRA札幌2歳S(G3)はゴールドシップ祭り!? 異例の「5頭出し」は洋芝よりも、意外な適性が大きく影響か
その中でも、特別登録15頭の1/3にあたる5頭を送り込むゴールドシップ産駒に注目したい。
同産駒の3歳代表といえば、クラシック戦線を戦ったブラックホールだろう。日本ダービー(G1)は7着に敗れたが、上がり3ハロン34秒1の末脚はコントレイルに次ぐメンバー2位タイの記録。十分に存在感を示す内容であった。
だが、先週の札幌開催では6頭のゴールドシップ産駒が出走して3勝。さらに、負けた馬もすべて5着以内と堅実な結果を残しているように、適性には申し分がなさそうである。また、今年の札幌芝コースの成績は【4,4,3,12】で、勝率17.4%、複勝率47.8%はさすがの内容だ。
「ブラックホールが札幌記念で敗戦したことが目立つかもしれませんが、ゴールドシップ産駒の札幌での成績は優秀です。力のいる洋芝を得意としていることに加えて、小回りコースも相性がいいため、札幌が向いていると思いますよ。
実際に、今年の2歳戦で挙げた6勝はすべて1800m戦。古馬の成績を含めても、この距離が最も多くの勝ち星を挙げているのだ。非根幹距離で結果を残すあたりは、現役時代はくせ者だった父譲りのものかもしれない。
ゴールドシップ産駒にとって最適な条件となるだけに軽視は禁物だ。