元JRA安藤勝己「3歳牡馬はレベルが怪しい」ワーケア凡走にルメールも「どうしてかわかりません」 コントレイル、サリオス以外は過大評価!?
ワーケアは昨年のホープフルS(G1)では3着、今年の弥生賞ディープインパクト記念(G2)でも2着と3歳牡馬トップクラスの馬だ。日本ダービー(G1)を8着に敗れたとはいえ、3番人気の評価を受けていた馬だけに、陣営にとってもショッキングな敗戦といえるだろう。
コンビを組んだC.ルメール騎手も想定外の凡走に「道中はすごく良い感じでしたし、良いポジションでリラックスできました。しかし、残念ながら直線で加速できませんでした。どうしてか分かりません」とコメントするのが精一杯だった。
だが、8月の札幌記念(G2)で4番人気に支持された同じ3歳馬のブラックホールが9着に敗れたことを考えれば、単純に力負けだった可能性もありそうだ。ブラックホールは日本ダービーの7着馬であり、8着だったワーケアに0秒1先着している。着順的に2頭の力に大きな差はないともいえる。
これには元JRAの安藤勝己氏も自身の公式Twitterにて「ワーケアは悪い運びやなかったけど、ちょっと負けすぎやね。札幌記念のブラックホールと照らし合わせても、3歳牡馬は春の2強以下のレベルが怪しくなってきた」と3歳牡馬の世代レベルを疑うコメント。
「一昨年の新潟記念をダービー5着だったブラストワンピースが制していたことも人気を集めた理由かもしれません。ですが、直線で進路を無くす不利が致命傷となった同馬は実質ダービー馬といっても過言ではありませんでした。
ですが、過去に3冠馬が誕生した年は強力なライバル馬が少ない傾向にもありますし、世代トップクラスのコントレイルやサリオスには問題ないようにも思えます」(競馬記者)
不甲斐ない結果に終わった3歳牡馬とは逆に、ハイレベルと見られているのが3歳牝馬だ。
このレースで2着に退けたラセットが次走の中京記念(G3)で2着、3着のミッキーブリランテは中京記念で5着、関屋記念(G3)を4着と好走。2頭を破ったスマイルカナを要する3歳牝馬の世代評価も相対的に上がることとなった。