中年太郎の競馬ニュースまとめ

ギャンブル速報&ニュースまとめの中から競馬関連を抜粋した内容のみ投稿をしていきます!

記事タイトルJRA社台ファーム「高期待度」2歳新馬デビュー! 父ディープインパクト×母アメリカG1勝ちに冠名サトノで「鬼に金棒」!?

keiba200216
 12(土)、中京競馬場の芝マイル戦(牝馬限定)で、サトノルーチェ(牝2歳、栗東吉村圭司厩舎)がデビュー予定だ。

 

 母はアメリカのG1ホースで、父がディープインパクト。伯父もアメリカのG1を勝利しているように、期待の良血馬である。

 

 馬名からもわかるように馬主はサトミホースカンパニーの里見治氏で、社台ファームと庭先取引された競走馬だ。

 

 社台ファームの個人馬主への庭先取引と言えば、近年でもカレンブーケドールを輩出した「激熱ライン」だ。里見治氏の所有馬からも、今年のダービーで4着と善戦したサトノインプレッサが出ており、その相性は証明済みと言えるだろう。

 

社台ファーム」×「庭先取引」

 

 さらにデータ的には、産駒の所有者が母馬の所有者と同じでない事。同馬主が2回連続で所有していない事。これら2つの条件を満たす馬は、非常に出世する確率が高い。

 

 過去の名繁殖スカーレットブーケの産駒は、その典型的なパターンといえるだろう。

 

———————–
生年 馬名
馬主 収得賞金
———————–

 

1994 スカーレットメール

 

1995 ヴィノロッソ

 

1996 スリリングサンデー

 

1997 グロリアスサンデー

 

 

1999 ソフィーズローズ

 

 

 

2003 キャスケードブーケ

 

 

2005 ブーケフレグランス

 

 

 

2010 スカーレットポピー

 

 1994年から社台レースホースで募集されたスカーレットブーケの産駒であったが、1997年まで大きな活躍ができずにいたのがわかるだろう。

 

 しかし、1998年にダイワルージュが庭先取引で大城敬三氏に購入されると、新潟3歳S(G3 、現・新潟2歳S)、アネモネS(OP)を勝利し、桜花賞(G1)でも3着と好走した。

 

 1999年のソフィーズローズは、吉田照哉氏の妻である吉田千津氏が所有するも2桁着順を繰り返し3戦で引退。

 

 次に活躍馬を出したのが、空胎明けとなった2001年。再び大城敬三氏に庭先取引で購入されたダイワメジャーだった。こちらは種牡馬にもなっているだけに言わずもがな。1600m~2000mでG1を5勝、2500mの有馬記念でも2年連続で3着と好走した名馬の誕生であった。

 

 その後、2002年のレットバトラー社台レースホースでありながらオープンまで上り詰める活躍を見せたが、2003年のキャスケードブーケは未勝利を勝ち上がれずに引退。

 

 そして、大城敬三氏が再び庭先取引で購入した2004年に歴史的名牝が誕生。ダイワスカーレットである。

 

 このように振り返ると、その後の活躍がわかっていたかのように「庭先取引」で「個人馬主」へ渡っているのがわかるだろう。

 

 そして、今週出走するサトノルーチェも母は「サトノ」の馬ではない。以上の事を踏まえれば、大いに期待できるのではないだろうか。

 

 ただ、これはあくまでも取引された時点での「期待度」の話である。現時点において、馬体重が420㎏前後と全く不安がないわけでもない。

 

 とはいえ、陣営も動きの良さには手応えを掴んでいる様子。先週水曜にはレースでも騎乗する幸ジョッキーが跨り、栗東Cウッドコースで6ハロン82.3秒を馬なりでマーク。併走馬を追走し、余力たっぷりに突き放した。

 

 ここは母ジェンティルドンナのジェラルディーナ、半兄シャケトラのサヴァニャンなど、期待の良血馬が出走を予定しているが、関係者の「期待度」ではこちらも負けていない。

 

 牝馬限定戦とはいえ、注目度の高いレースとなりそうだ。