JRA「武豊×清水久詞」がキタサンブラック旋風再び!? 近親にダービー馬の大物候補で名コンビが「3年ぶり」に大暴れか
今年6月、現役時代にG1・7勝を挙げたキタサンブラックが史上34頭目の顕彰馬に選出された。北島三郎オーナー(名義は大野商事)と武豊騎手のコンビで社会現象を巻き起こし、生涯獲得賞金は歴代1位の18億7684万3000円。名実ともに歴史に残る名馬である。
キタサンブラックの引退から早くも3年が過ぎようとしている。再び、旋風を巻き起こす期待がかかる1頭が今週末にデビューする。
兄姉は5頭がJRAでデビューして、全頭が勝ち上がり。これは高い能力を持つ血統であることの裏付けと言えるだろう。また、先週の未勝利戦で従兄弟のヴィルヘルムが勝ち上がっており、勢いもある血統だ。
1週前追い切りは栗東CWコースで6ハロン84秒5、ラスト12秒8をマーク。併せた僚馬(2歳新馬)に半馬身先着しており、乗り込み十分で本番を迎える。清水調教師は「ジワっとエンジンがかかるので、長い距離は合いそう。気性も素直で、折り合いはつくと思う」とコメントしており、デビュー戦から期待が持てそうだ。
だが、「武豊騎手×清水調教師」のコンビは、現在不振が続いている……。
キタサンブラックが引退した2017年の有馬記念(G1)以降、同コンビで30戦するも、わずか1勝で勝率3.3%の体たらくだ。16~17年はキタサンブラックの活躍があったとはいえ、36戦9勝で勝率25%だったことを考えれば寂しい数字である。
さらに清水厩舎はキタサンブラック以降、重賞ウィナーはメールドグラースしか輩出していない。久々に大物が誕生することが待ち望まれている。
「清水厩舎の2歳馬の中ではシュヴァリエローズが期待馬でした。しかし、新潟2歳S(G3)で5着に敗れて、今後に暗雲が立ち込めることになってしまいました。その分、ジオフロントにかかる期待は大きくなりそうです」(競馬記者)
まずは新馬戦を無事に勝ち上がることに期待したい。