中年太郎の競馬ニュースまとめ

ギャンブル速報&ニュースまとめの中から競馬関連を抜粋した内容のみ投稿をしていきます!

JRA池添謙一を巡る“複雑”な「三角関係」!? ローズS(G2)「女の子なのに怒ってキレることが……」兄を知る西園正都調教師も“イクメン”ぶりに期待

19kikkashou_ikezoe02
「彼がいなければ……」

 

 13日に掲載された『netkeiba.com』のコラム『今週のFace』にて、西園正都調教師が語った言葉である。

 

 2011年の皐月賞(G1)。前哨戦の弥生賞(G2)を快勝した西園厩舎のサダムパテックは1番人気の支持を集めたが、健闘むなしく2着に敗れた。

 勝ったのは、後に史上7頭目三冠馬となる平成の怪物・オルフェーヴル。最後の直線で一気に抜け出すと、サダムパテックに3馬身差をつけて圧勝。騎乗していたのは、池添謙一騎手であった。

 当時のオルフェーヴル新馬戦のゴール後にジョッキーを振り落とすなど、気性面に大きな課題があった。それだけに、皐月賞の勝利はデビュー戦からずっと我慢強く“教育”を続けた池添騎手の存在が大きい。サダムパテックを手掛けた西園調教師も「彼がいなければパテックが皐月賞馬だった」と、その手腕を高く評価している。

 “因縁”の間柄であるオルフェーヴルサダムパテックだが、20日ローズS(G2)に出走するセウラサーリ(牝3歳、栗東西園正都厩舎)は、サダムパテックの妹であると同時に、父にオルフェーヴルを持つ。

 そんなセウラサーリに池添騎手が騎乗するのも、競馬ならではのストーリーといえるだろう。

「池添騎手からすれば、オルフェーヴルと負かした相手の妹に騎乗するわけですからね。不思議な縁を感じているのではないでしょうか」(競馬記者)

 確かに、セウラサーリは兄と父が元同世代のライバルという、何とも複雑な“三角関係”のもとに産まれた競走馬。父がオルフェーヴルに替わった事によって心配される気性面だが、西園調教師は「女の子なのに怒ってキレることが全然ありません」とコラム内で話しており、兄に似たタイプの「優等生」との事だ。

 前走で初めて本馬の手綱をとった池添騎手は、レース後「折り合いだけに専念。いい感じで進められた」とコメントしており、馬とのコンタクトは万全。前走で一度騎乗しているだけに、今回は安心してレースに挑む事ができそうだ。

 兄サダムパテック、姉ジュールポレールと、上に2頭のG1馬を持つ血統馬。重賞で相手は一気に強くなるが、兄姉の成績からも侮れない1頭だ。