JRA福永祐一「大ピンチ」スプリンターズS(G1)騎乗馬なし!? 三浦皇成、池添謙一に続く「ドタキャン被害」に戦々恐々のアノ騎手とは
福永祐一騎手にとっては大誤算だっただろう。
当初、福永騎手は今年の安田記念(G1)で3着のインディチャンプとのコンビでスプリンターズSに臨む予定だったが、同馬が右後肢の大腿二頭筋に炎症を発症したことが明らかとなり、スプリンターズSの回避が決定した。
インディチャンプのスプリンターズS参戦により、鞍上が未定となっていたレッドアンシェルも、同じく福永騎手が主戦を務める馬のため、コンビ復活の可能性も残されていた。しかし、同馬を所有する東京サラブレッドクラブが、16日にM.デムーロ騎手との初コンビで参戦することをホームページで発表ししたことにより、騎乗の可能性はなくなった。
レッドアンシェルは、福永祐一騎手とのコンビで出走した前走の北九州記念(G3)で今年の高松宮記念馬モズスーパーフレアを破り、この勝利が決め手となってサマースプリント王者に輝いた実力馬である。スプリンターズSでも有力馬の1頭と見られているだけに、福永騎手は貴重な選択肢を失ったといえる。
さらに、C.ルメール騎手がグランアレグリアに騎乗することが決まり、高松宮記念でコンビを組んだタワーオブロンドンの鞍上が誰になるのか注目されていたが、爪の不安で体調が整わないこともあり、スプリンターズS回避が決定。同馬を管理している藤沢和雄調教師は香港スプリント(G1)を視野に入れていると発表したばかり。
その一方で、騎乗馬なしという最悪の事態は避けられるのではないかという向きもある。
「セントウルS(G2)で3着に入ったミスターメロディとのコンビ復活があるかもしれません。同馬の鞍上は当初、福永騎手の予定でした。ですが、福永騎手が騎乗停止となったため、北村友一騎手とのコンビで出走した経緯があります。
ミスターメロディは元々福永騎手のお手馬ですから、北村友騎手の騎乗は代打的な意味合いも強かったでしょう。主戦が空くようなら、”元のサヤ”に収まることがあってもおかしくなさそうでしたよ」(競馬記者)
だが、ミスターメロディについてはセントウルSで3着と敗れている。もし、福永騎手が乗ることになったとしても、ファンが言う”強奪”というよりも再結成の意味合いが強い。
とはいえ、北村友騎手としては他人事ではないだけに、未だ発表されていない騎乗予定騎手の行方には戦々恐々としているかもしれない。