中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRA武豊×ジャパン「凱旋門賞挑戦」決定!! レジェンドジョッキー「不退転の覚悟」に盟友キーファーズが応えた

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 9月17日、株式会社キーファーズが自身のHPで、クールモアグループと共同所有しているジャパン(牡4、A.オブライエン厩舎)の凱旋門賞(G1)挑戦を表明。そして、その鞍上を武豊騎手が務めることも併せて発表した。

 

 この発表が行われる数時間前に武豊騎手は、自身の公式HPの日記を更新。ジャパンの凱旋門賞挑戦について言及し、『騎乗オファーをいただいたら、ボクは迷いなく参戦するつもりです』と綴り、さらに『帰国後に2週間の自宅待機があるとしてもです。それほどの夢が、凱旋門賞には詰まっていると思っています」と熱い想いを吐露していた。

 

 武豊騎手が凱旋門賞に挑戦した場合、同日に開催されるスプリンターズS(G1)への騎乗は不可能。さらに帰国後に2週間の自宅待機が課せられるとすれば、10月10日(土)サウジアラビアロイヤルC(G3)、11日(日)毎日王冠(G2)、さらにはその翌週に開催予定の秋華賞(G1)への騎乗も難しくなる。

 どの重賞も騎手にとって軽視できないレースであることは確かだ。しかし、武豊騎手はJRA通算4000勝を達成した際に自身の公式サイトで、『国内のリーディング争いという役割はもういいかなと思っています』と明言。今後は『世界のビッグレースには名馬とともに参戦して話題を振りまき続ける、そんな存在になりたいというのも、これからの一つの大きな目標』と将来像を語っていた。武豊騎手の中では、なによりも“凱旋門賞”が大きなウエイトを占めているのだろう。

 1994年のホワイトマズル(6着)から数えて、9度目の凱旋門賞挑戦となる武豊騎手。そんな競馬界のレジェンドを全面バックアップしている馬主「株式会社キーファーズ」は、「武豊騎手で凱旋門賞を勝つ事が目標」と公言している松島正昭氏が代表を務めている。

 これまでキーファーズは、セレクトセールサラフィナ産駒ジェニアルなどを高額で落札し、日本で結果を出してから凱旋門賞へ向かう計画を立てていた。だが、昨年の5月から現地で実績を出している馬を購入し、挑戦するプランに路線変更。これは競馬ライター平松さとし氏が『海外ですでに走っている馬』を購入することを提案し、武豊騎手も凱旋門賞に挑戦できるならば、こだわりはないと話したためだという。

「昨年、キーファーズはまず、2戦2勝の実績を誇るアマレナを購入。ドイツからフランスの厩舎に移籍させ、仏オークス(G1)(正式名称はディアヌ賞・芝2100m)から凱旋門賞を目指しました。ところがアマレナが15着に終わったのでプランは頓挫。

 すると、今度はブルームという馬をクールモアグループと共同所有。武豊騎手に騎乗依頼を行いました。日本人初のA.オブライエン厩舎管理馬への騎乗と武豊騎手も喜んでいたものの、今度は体調不良により凱旋門賞を回避……。結局この年はジャン・クロード・ルジェ師が管理するソフトライトで挑戦して6着という結果に終わっています。

 自身のバックアップで“武豊騎手の凱旋門賞制覇”を夢見ているキーファーズとしては、相当悔しかったはずです。そのときの無念さが、ジャパンの共同所有に踏み切った一因だったのかもしれませんね」(競馬誌ライター)

 凱旋門賞挑戦に対し「不退転の覚悟」を決めた武豊騎手に、全身全霊で応えたキーファーズ。両者の思いも背に乗せて走るジャパンは、最良の結果を出すことができるのか。今年も世界最高峰の舞台で見逃せない戦いが行われる。