JRA武豊の大親友が競馬史に残る「名場面」を演出!? 凱旋門賞(G1)にO.ペリエ参戦で、「4年前」の再現もあり得るか
「帰国後に2週間の自宅待機があるとしてもです。それほどの夢が、凱旋門賞(G1)には詰まっていると思っています」
世界のA.オブライエン厩舎が管理するジャパン。近走不振ながらも有力馬の1頭であることに変わりはない。同厩舎の管理馬に日本人騎手が騎乗するのは初めてのこと。これだけでも、十分に快挙と呼べるかもしれない。
G1・7勝の実績を持つストラディバリウス。長距離界では向かうところ敵なしの名ステイヤーは、凱旋門賞のメンバーでも屈指の実力馬だ。ガイヤースが出走回避、マジカルの出走が明言されていないことを考えれば、エネイブルとラブの上位2頭に次ぐ人気を集めることが予想される。
ペリエ騎手は「ワンダフル。彼はスーパーホースだ。騎乗できて本当に幸せ」と騎乗できる喜びを語った。また、「私には経験がありますし、パリロンシャンの馬場のこともよく知っています。すごく自信があります」と凱旋門賞5勝目に意気込みを見せている。
ペリエ騎手はストラディバリウスに重馬場適性を感じています。同騎手が『パリは雨が多いし、それが大きな後押しになる』と話しているように、凱旋門賞は最適な舞台と言えそうです。昨年の凱旋門賞は重い馬場でエネイブルが不覚を取ったことを考えれば、天候次第では怖い存在になりそうですね」(競馬記者)
日本でもお馴染みのペリエ騎手は、武豊騎手と親交があることでも知られている。武豊騎手がJRA通算3000勝を達成した際、頬にキスをプレゼントしたというエピソードがある。また4200勝を達成した際には、フリーライターの平松さとし氏を経由してお祝いのメッセージを送ったほどの親密ぶりだ。近年、ペリエ騎手は日本での騎乗はないものの、どうやら良好な関係は続いているようだ。
そんなペリエ騎手がストラディバリウスに騎乗することになり、武豊騎手を地元フランスで迎え撃つことになる。2012年の凱旋門賞では勝利寸前に思われたオルフェーヴルが、ゴール前でペリエ騎手のソレミアに交わされるという出来事もあった。馴染みの騎手でありながら、日本人にとって因縁の騎手であることも忘れてはならないだろう。
果たして、今年の凱旋門賞で歴史的な名場面は誕生するだろうか。ただ、コロナ禍だけに配慮あるものになるはずだ……。