中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRA藤田菜七子「戒告」に擁護の声も!?「事故が起きないように……」4頭被害で猛省お詫び周りも、2年連続フェアプレー賞は崖っぷち

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 昨年の活躍を超えることはできるだろうか……。

 

 JRA女性騎手として、数々の記録を塗り替えている藤田菜七子騎手。昨年はカペラS(G3)をコパノキッキングで制し、女性騎手として初のJRA重賞制覇を遂げ、年間43勝を挙げるなどの大活躍だった。



 しかし、今年は現在25勝で昨年を下回るペースだ。8月は得意の新潟開催で4勝を挙げたが、9月は2勝に終わった。先週末の開催でも7鞍に騎乗して、1度も馬券に絡むことができなかった。

 

 そこに追い打ちをかけるかのような不運が藤田騎手を襲った。

 

 27日、中山8R(芝1200m)で藤田騎手は10番人気リュウグウヒメに騎乗。好スタートから先団にとりついていった。だが、3コーナーでリュウグウヒメが外側に斜行して、他馬と接触。その結果、4頭に被害を及ぼす事態となった。

 

 騎乗停止、過怠金の処分はないものの、藤田騎手は戒告を受けることになってしまった。

 

「レース後、藤田騎手はかなり反省して、自分が御せなかったことを周りの関係者に謝っていたようです。ただ、これは全面的に藤田騎手が悪いわけじゃないという意見もあります。

 

ある騎手は『藤田騎手は内に入れたかったが、後方で内を走る馬が主張したため、事故が起きないように気を遣って内に馬を入れなかった。それにより、自分の馬が気を悪くして斜行したように思えます』と話しています。隊列が決まりかけており、藤田騎手が内に入れてもおかしくない状況だっただけに、非がないという見方もできるようです」(競馬記者)

 

 藤田騎手と言えば、今年2月の小倉開催で落馬負傷により左鎖骨を骨折。キャリア初の戦線離脱を余儀なくされた。予定通り1か月後に復帰を果たすも、そこから勝利を挙げるまでに36戦を要した。

 

 この勝利に藤田騎手は「復帰後初勝利はうれしいし、ホッとした気持ちが大きいです」とコメント。無事に勝利を飾ったことに安堵した様子だった。

 

「藤田騎手は昨年フェアプレー賞を受賞しているように、制裁の少ないジョッキーです。今年の落馬負傷で休養した経験もあり、さらにフェアプレーを心がけているように感じます。今回の件も、事故を起こさないように藤田騎手が配慮した結果のものですし、引き続き模範的な騎乗に心がけてほしいものですね」(同)

 

 フェアプレー賞の受賞条件は、年間30勝以上かつ制裁点数が10点以下である。現在、藤田騎手の制裁点は10点となっており、これ以上の制裁は受けられない。

 

 2年連続のフェアプレー賞受賞のため、今後はクリーンな騎乗で勝ち星を積み重ねることが求められる。残り3か月、藤田騎手の騎乗に注目したい。