中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRA「アイドルホース」の弟タイトルホルダーがデビュー勝利! 菊花賞(G1)5着の姉とは何から何まで正反対が話題!?

472kgの“大型馬”が1番人気に応え、デビュー戦勝利を飾った。

 

 4日(日)、中山5Rの新馬戦(芝1800m)を先頭で駆け抜けたのは、戸崎圭太騎手が騎乗したタイトルホルダー(牡2歳、美浦・栗田徹厩舎)だった。

 

 タイトルホルダーは父がドゥラメンテ、母がメーヴェという血統。2歳違いの半姉には、昨年の菊花賞(G1、5着)で話題を振りまいたメロディーレーン(牝4歳、父オルフェーヴル)がいる。タイトルホルダーは、デビュー前から「メロディーレーンの弟」として注目されていたが、デビュー戦勝利という最高の結果で期待に応えた。



 弟はまだデビュー戦を終えたばかりだが、この姉弟は何から何まで“正反対”。栗東(森田直行厩舎)所属の姉に対し、弟は美浦所属。そして、何より触れておかないといけないのは、2頭の馬体重だろう。

 

 姉のメロディーレーンは2018年10月のデビュー戦を336kgで出走。これまで18戦を走り、最高馬体重は344kgで、最低馬体重は330kg。まさに「小兵」と呼ばれるに相応しい馬体の持ち主だ。

 

 一方、弟のタイトルホルダーは先述した通り、デビュー戦には472kgで出走。この時期の2歳牡馬としては平均的な数字だったが、そのシルエットや骨格から将来的には500kgを超えてもおかしくないだろう。

 

 2頭の違いは馬体重だけではない。デビュー戦の期待値も全く違っていた。今でこそアイドル的人気を誇るメロディーレーンだが、2年前のデビュー戦では、17頭立ての16番人気。単勝オッズは351.7倍という超人気薄だった。結果も1着馬から1秒8差の10着に敗れ、当時注目されていたのは馬体重のことが中心。しかし、弟の方は期待値(単勝オッズ)でも姉を大きく上回った。

 

 姉がアイドルホースという話題性も手伝ってか、タイトルホルダーの単勝オッズは2.3倍で堂々の1番人気。そして、その勝ち方も姉とは一線を画すものだった。

 

 ファンの方ならご存じの通り、メロディーレーンは後方待機策がお決まり。初勝利を挙げたデビュー10戦目では、直線で大外一気の追い込みを決め、その後も末脚を生かす競馬に徹している。

 

 対するタイトルホルダーは、4日のデビュー戦で好発を決めると、スッとハナに立ち、前半1000mが1分3秒2というスローペースを自らつくり出した。直線入り口で後続各馬に並びかけられたが、そこから二の脚を駆使。中山の急坂を物ともせず、2着馬に1.1/4馬身差をつける完勝を収めた。

 

 馬体重、デビュー時の期待値(オッズ)、そして脚質。何から何まで正反対の姉と弟。

 

 今はまだタイトルホルダーが「メロディーレーンの弟」と呼ばれる身だが、近い将来、メロディーレーンの方が「タイトルホルダーの姉」と呼ばれていてもおかしくない。タイトルホルダーのデビュー戦は、そんな期待を抱かせるに相応しい好内容だった。



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