JRAジャパンC(G1)コントレイルに絶好の試金石!? 凱旋門賞(G1)エネイブル撃破のアノ馬が参戦濃厚も……
今年の凱旋門賞は勝てば史上初の3勝目となったエネイブルが6着に敗れ、C.デムーロ騎手の4番人気ソットサスが優勝した。大激戦となったこの世界最高峰のレースでクビ差の2着に食い込んだのが、ドイツダービー馬インスウープだった。
フランス競馬メディア『Equidia』の取材によると、同馬を管理するグラファール調教師はインスウープの今後の予定について、「ジャパンCに参戦して、その後は香港へ」と説明した。同師はイラプトで参戦して2015年6着、16年14着しており、ジャパンC出走の実績があるだけに、インスウープの参戦も期待が出来そうだ。
コントレイル陣営は日本ダービー優勝後、秋は神戸新聞杯から菊花賞を経てジャパンCの出走を視野に入れていることを表明。順調に行けば、菊花賞後の参戦が濃厚だ。将来的に凱旋門賞挑戦への期待が大きいコントレイルとしても絶好の試金石となるかもしれない。
「日本が誇る国際レースにもかかわらず、昨年は史上初の外国馬参戦なしという事態になったジャパンCでした。今年もコロナ禍の厳しい状況から2年連続の外国馬参戦なしという可能性もあるだけに、凱旋門賞2着馬が参戦するようなら大きな朗報ですね。
その一方でやはり議題に上がりそうなのは日本の高速馬場でしょう。今年の凱旋門賞も極悪馬場での開催だったため、馬場適性が大きく問われる可能性が高いでしょう」(競馬記者)
実は15年のジャパンCに出走して8番人気で18着に敗れたイトウはインスウープの全兄にあたる。したがってインスウープは兄に比べてスケールの大きさを感じられるものの、適性に疑問が残る。
日本馬が欧州の馬場に苦しむのと同様、欧州の馬が日本の馬場に苦しむ例はこれまでも多数見られてきた。
仮にコントレイルとインスウープの対決が実現し、コントレイルが優勝するようなことがあったとしても、イコール凱旋門賞で勝ち負け可能かとなると、それはまた別の話となるかもしれない。
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.