JRA”無双中”C.ルメールに「G1・隔離」の危機!? アーモンドアイ、グランアレグリア、サリオス……お手馬充実も、意外な「落とし穴」
C.ルメール騎手は「気持ち良かったです。完璧なレースができました」と、初めてコンビを組んだサリオスの走りに大満足の様子。シリウスS(G3)を制したカフェファラオに続いて、新たな有力3歳馬を手中に収めることになり、今後の大舞台での活躍が期待される。
また、この勝利でルメール騎手は10月に入って重賞3勝目。さらに同日8レースから4連勝を飾るなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
18日の秋華賞(G1)では無傷の3連勝でコマを進めてきたレイパパレに騎乗予定。デアリングタクトとは初対戦で、同じ無敗馬が3冠阻止をするのではないかと期待されている。全兄シャイニングレイは2014年のホープフルS(当時・G2)を制し、クラシック候補と目されるも、脚部不安に泣いた未完の大器だ。良血馬ということも、人気を後押ししているだろう。
25日の菊花賞(G1)では現在2連勝中のアリストテレスに騎乗予定。春はすみれS(L)で2着、プリンシパルS(L)で6着と結果を残せず、クラシックへの出走は叶わなかった。だが、夏の上がり馬として念願のG1という大舞台に挑戦する。また、近親にリンカーン、ヴィクトリー、アドミラブルなどがおり、近藤英子オーナーゆかりの血統という点も魅力的だ。
どちらもデアリングタクトとコントレ
前走で糸魚川特別(2勝クラス)を勝ったレイパパレ、小牧特別(2勝クラス)を勝ったアリストテレスの収得賞金はともに1500万円。そのため、前者は3/6、後者は4/6の抽選を突破しなければ、G1への出走が叶わないのだ。
「ルメール騎手は今年の3歳世代で有力なお手馬がいないため、チャンスがありそうな上がり馬に騎乗することになったようです。2頭ともノーザンファームの生産馬ということで、リーディングジョッキーを配するということは、かなり期待されているはずです。
秋華賞は春にコンビを組んでいたサンクテュエールも登録しているので、レイパパレが抽選に漏れたとしてもこちらに騎乗するかもしれません。ただ、菊花賞はアリストテレスが抽選に漏れたら騎乗馬なしの可能性も高そうですね。
また、サンクテュエールとレイパパレはどちらもノーザンファームの生産。桜花賞(G1)とオークス(G1)でルメール騎手が騎乗したサンクテュエールよりも、レイパパレの方が序列で上にいるという見方ができますね。コントレイル、デアリングタクトは非ノーザン系なので、ノーザンファームとしても最後の1冠はなんとしても死守したいはずです」(競馬記者)
ちなみにルメール騎手は15年のJRA通年免許取得から、3冠レースで馬券に絡まなかった年はなかった。だが、今年はサトノフラッグで挑んだ皐月賞の5着が最高。秋華賞と菊花賞の結果次第では、記録が途切れるかもしれない。
それを阻止するためにも、まずは2頭が抽選突破することが重要となるだろう。
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