JRA「悪夢再び」北村友一ダノンザキッド無念の降板も「自業自得」!? ダノンスマッシュに続き、またもや川田将雅に乗り替わり……
6月の新馬戦で2着に3馬身差をつける勝利を飾ったダノンザキッド。ゴール前は手綱を緩める余裕の走りには、大物の予感がするほどだった。
同レースで2着に下したワンダフルタウンが、次走の未勝利戦で8馬身差の圧勝。さらに2馬身遅れの3着馬テンバガーも未勝利戦を勝っているため、レースレベルはかなり高かったと言えるだろう。そんなレースで圧巻のパフォーマンスをみせたダノンザキッドは、来年のクラシック候補とも呼べる存在だ。
また、鞍上の川田将雅騎手とオーナーのダノックスは蜜月関係にあることでも知られている。今週末の天皇賞・秋(G1)に出走するダノンプレミアムのほかにも、ダノンファンタジー、ダノンスマッシュなど、同オーナーの有力馬は川田騎手が主戦を任されている。
その一方、乗り替わりとなってしまったのが北村友一騎手だ。
新馬戦のレース後に北村友騎手は「能力を感じていましたが、調教ではなかなか手前を替えず、ワンペースの印象があって、甘くなるかなと思っていました。最後はしっかりと手前を変えて、ギアも上げられましたね。強かったと思います」とコメント。大舞台に向けて手応えを感じるデビュー戦となったのではないだろうか。しかし、コンビ継続とはならなかった。
北村友一騎手から川田騎手への乗り替わりといえば、同オーナー、同厩舎のダノンスマッシュが思い出される。
昨年、北村友騎手とのコンビで重賞2連勝中のダノンスマッシュは、高松宮記念(G1)で1番人気の支持を集めた。しかし、その期待を裏切って馬券圏外の4着に敗れる。さらに、3コーナーで内側に斜行したことにより、北村友騎手は過怠金10万円の処分を受けるという散々な結果に終わった。
このレースを境に、鞍上は川田騎手へと乗り替わり。今もなおそのコンビは継続している。
実は、今回のダノンザキッド乗り替わりにもある共通点が存在する。
「北村友騎手はダノンザキッドの新馬戦で、最後の直線で内側に斜行して過怠金1万円の処分を受けています。制裁処分自体は重いものではありませんが、この心象が悪く、乗り替わりとなった可能性が考えられます。図らずもダノンスマッシュと同じ結果になってしまいましたね……。
今年初め、安田隆調教師は不調の北村友騎手を乗せ続けたように2人の関係は良好なので、オーナーの意向に思われます。そうなると、重宝している川田騎手への乗り替わりはやむを得ないと言えそうです」(競馬記者)
先週行われた菊花賞(G1)で北村友騎手は同オーナーの所有馬ダノングロワールに騎乗し、15着に惨敗。大舞台で名誉挽回することができなかった。
次に有力馬の騎乗依頼があった際には、これまでの汚名を返上するような好騎乗に期待したいところだ。
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