JRAアーモンドアイも警戒する3歳ダート大物の「芝挑戦」!? 米国三冠馬から「異端の超新星」リフレイム登場……欧州では、すでに芝G1勝ちも

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 28日、香港競馬を統括する香港ジョッキークラブが、12月の香港国際競走の登録馬を発表。香港C、香港ヴァーズ香港マイル香港スプリント(いずれもG1)の4競走に世界各国の一流馬が顔を揃えている。

 

 日本からは今週末の天皇賞・秋(G1)で前人未到の芝G1・8勝目を狙うアーモンドアイが香港Cと香港マイルに登録したことを始め、宝塚記念(G1)を勝ったクロノジェネシス、昨年の皐月賞馬サートゥルナーリア、菊花賞馬ワールドプレミアなど多くの一流馬が登録。

 

 新型コロナウイルスの影響によって遠征は不透明と述べざるを得えないが、今年も大きな期待を持って声援を送ることができるかもしれない。

 

 そんな中、一際「異彩」を放っているのが、3歳ダートのトップホース・カフェファラオ(牡3歳、美浦・堀厩舎)が香港Cに登録していることだ。

 

 父に米国の三冠馬アメリカンファラオを持つカフェファラオは、ここまで5戦すべてダートで走っており、ユニコーンS(G3)、シリウスS(G3)の重賞2勝と、ダート界の未来を担うだけの大器として知られている。

 

 10月のシリウスSでは、単勝1.7倍の圧倒的な人気に応えて初対決となった古馬を撃破。順調に行けば12月6日に中京競馬場で開催されるチャンピオンズC(G1)に、最有力候補の1頭として名を連ねるはずだ。

 

 しかし、香港国際競走が行われるのは12月13日。述べるまでもなく、仮にカフェファラオが香港C挑戦を希望するなら、チャンピオンズCに出走することはできない。陣営は、あえての芝挑戦に踏み切ったのだろうか。

 

「香港Cはおそらく登録だけだと思いますが、カフェファラオの芝挑戦を『いずれ見てみたい』という関係者もいます。というのも、春のユニコーンSでは芝スタートをものともせずに好位からの競馬。芝でもきっちりダッシュがついて、大外枠の不利をあっさり解消しました。

 

ダートならG1を狙える馬だけに、そう簡単に芝挑戦が実現するとは思えませんが、面白い可能性を秘めていることだけは確かだと思いますね」(競馬記者)

 

 カフェファラオらがJRAの初年度産駒となる父アメリカンファラオは、ここまでダートで13勝を上げている一方、芝ではわずか3勝。しかし、「勝率」に目をやるとダートが38.2%であることに対して、芝でも37.5%と実はほぼ差がない。

 

 これだけを見れば、カフェファラオの陣営が芝に“色気”を持つのも理解できるかもしれない。




「今夏のデビュー戦で大きく外埒に逸走しながらも快勝し、2戦目の1勝クラスで5馬身差の圧勝を飾った話題の2歳馬リフレイムが、カフェファラオと同じアメリカンファラオ産駒。この馬がアメリカンファラオ産駒の芝の可能性を大きく開いたと言えますね。

 

米国の三冠馬ということで、JRAでもダートを中心に使われており、芝の挑戦が産駒全体でも、まだ8回だけ。今月の芝の新馬戦を勝ったムーンビードも芝でやれそうですし、アメリカンファラオは芝でも大きな可能性を秘めているかもしれません」(別の記者)

 

 実際、今夏にアイルランドでデビューしたヴァンゴッホは、24日に行われた芝のクリテリウム国際(仏G1)を勝利。アメリカンファラオ産駒にとっての芝G1初勝利を上げている。

 

 かつて、日本競馬に革命を起こしたサンデーサイレンスは米国の二冠馬だった。

 

 史上12頭目の米国三冠馬にして、同年のブリーダーズCクラシック(G1)を制した唯一の存在……アメリカンファラオは、我々が想像する以上に大きな可能性を秘めているのかもしれない。

 

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