戸田ボートの名物企画レースである「本命バトル祭」で、初の下克上が起こった。

勝戦は6枠の畑田汰一(22=埼玉)が5コースに入り、1Mは冷静に差して1着。通算2回目、地元の戸田では初優勝となった。10年から始まった本命バトル祭で、初めてB級レーサーが優勝した。2着には同じくB級の木下陽介。3着は山崎義明が入った。人気を背負った1枠の重野哲之は6着に敗れ、3連単の配当は3万円を超えた。

戸田のフレッシュルーキーが波乱を起こした。「ちょっと狙っていました」と、ピット離れで出ると5コースに入った。4カドから仕掛けた石渡鉄兵とイン重野が競り、ぽっかりと空いた1Mを差し抜けた。「エンジンは前検から手応えがありました。前節の別府(正幸)さんが仕上げてくれた。戸田でずっと優勝したかったし、うれしいです」と満面の笑みで喜んだ。

来年1月からの適用勝率は5・54。初のA2級に昇格する。「次はA1級を狙って、どんどん優勝回数を増やしていきたい。頑張ります」。埼玉支部期待の若手が、さらなる飛躍を誓った。

 

本命バトル祭歴代優勝者

 

2010年 中沢 和志

2011年 市川 哲也

2012年 桐生 順平

2013年 徳増 秀樹

2014年 秋山 直之

2015年 須藤 博倫

2016年 村上  純

2017年 烏野 賢太

2018年 河村  了

2020年※河村  了

2020年 畑田 汰一

 

※は2019年の開催を今年3月に実施