RAエリザベス女王杯(G1)ラッキーライラック陣営が明かした本音! M.デムーロ「痛恨」敗戦に理解も…… 理想はやはりあの騎手の「神騎乗」か
史上初となる無敗牝馬三冠を達成したデアリングタクトがジャパンC(G1)出走を表明したものの、今年の大阪杯(G1)を優勝したラッキーライラック、同馬を札幌記念(G2)で破ったノームコア、昨年のオークス馬ラヴズオンリーユーなど楽しみなメンバーが参戦を予定している。
なかでも最も注目を集めるのはラッキーライラック(牝5、栗東・松永幹夫厩舎)だろう。昨年の同レース覇者であり、4戦連続で手綱を取っていたM.デムーロ騎手から乗り替わり、新たにC.ルメール騎手とのコンビで出走を予定している。
同期にアーモンドアイという絶対女王がいたことは、ラッキーライラックにとって不運だったというしかない。
そんなラッキーライラックにとって運命的な出逢いとなったのが、C.スミヨン騎手が初コンビとなった昨年のエリザベス女王杯だ。それまで先行して惜敗していた馬を後方待機策で鮮やかな勝利に導き、待望のG1・2勝目をプレゼントした。
詳細は本記事をご覧いただきたいが、記事中で松永師はスミヨン騎手について「思い切った騎乗をしてくれたことで違う面が見れた。大きい勝利だったと思います」と、これまでと違う競馬をした好騎乗を評価。先行押し切りではなく、差し切り勝ちを披露した大阪杯にも繋がったと認めていた。
だが、「脚を溜めて欲しい気持ちはあるけど、それは騎手に任せようと思っています」とコメントしたように、本音の部分も見え隠れはしているのも確かである。最終的には追い切りに騎乗予定のルメール騎手に「感触を確かめた上で考えてくれたら……」と、新パートナーの判断に任せるニュアンスのコメントを残した。
「常に人気を背負っている立場でしたから、それまで騎乗していた石橋脩騎手が安全策を取ったのは分かる話です。とはいえ、短期免許での来日ながら、初騎乗でいきなり最高の結果を出したスミヨン騎手はさすがだったというほかありません。
勝利から長らく遠ざかっていたラッキーライラック陣営にとって、スミヨン騎手が引き出した切れ味が、鮮烈な印象を残したことが伝わりますね。2度目のコンビとなった昨年の香港ヴァーズ(G1)でも2着に好走しています」(競馬記者)
勿論、これには枠順や当日の馬場状態なども大きく影響すると考えられるが、日本一の名手はどちらを選択することになるだろうか……。
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