中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRA M.デムーロ「最後の砦」崩壊寸前も、ドゥラメンテ”バブル”再来のチャンス!? ノーザン系クラブ馬”重賞未勝利”の「大惨事」から復活のカギはあの馬か

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 22日、阪神競馬場マイルCS(G1)が開催される。フルゲート18頭に対して、17頭の精鋭が登録を行った。

 

 安田記念(G1)の勝ち馬で現在G1・2連勝中のグランアレグリア、昨年の春秋マイル王インディチャンプ、マイルG1・3勝のアドマイヤマーズ、2歳女王レシステンシアをはじめとした超豪華メンバーが出走を予定している。近年稀に見るハイレベルな一戦となりそうだ。

 

 その中には、3歳牡馬No.2のサリオス(牡3歳、美浦堀宣行厩舎)の名前もある。

 

 秋初戦の毎日王冠(G2)を快勝したサリオスは、次走にマイルCS香港国際競走を予定していた。しかし、香港から届いた招待は第1希望の香港マイル(G1)ではなく、第2希望の香港C(G1)。陣営が秋はマイル路線を主体に考えていたため、香港から2000m戦の招待が届いたことがマイルCS出走の後押しとなったかもしれない。

 

 だが、サリオスには国内マイルG1出走にあたって、鞍上問題もあった。

 

 前走で手綱を取ったC.ルメール騎手はグランアレグリアの騎乗が決まっており、春のクラシックで騎乗したD.レーン騎手は短期免許期間が終了して不在。新たなパートナーを迎え入れる必要があった。


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 そこで白羽の矢が立ったのがM.デムーロ騎手だ。

 

 デムーロ騎手のお手馬ラウダシオンもマイルCSに出走を予定していたが、同馬は武豊騎手が騎乗することが決定。晴れて、サリオスとデムーロ騎手のコンビ結成となった。

 

「ラウダシオンとサリオスは同じシルクレーシングの所属馬です。同代表の米本昌史さんが『サリオスはクラブの3歳世代のエース格』と話してますし、鞍上調整のことを考えると、デムーロ騎手にかかる期待はかなり大きいと思いますよ」(競馬記者)

 

 大舞台での勝負強さが光るデムーロ騎手だが、最近では鳴りを潜めている。リーディング争いでルメール騎手の後塵を拝してきたデムーロ騎手だが、これまでの通算G1勝利数では上回っていた。だが、先日の天皇賞・秋(G1)をルメール騎手がアーモンドアイで制したことにより、同率の32勝となった。

 

 これには日本の生産界を牛耳るノーザンファームが大きく影響しているだろう。

 

デムーロ騎手のノーザンファーム生産馬での重賞成績
(着順、勝率、連対率、複勝率)

 

2015年 [5-0-0-5/10] 50.0%、50.0%、50.0%
2016年 [3-5-5-15/28] 10.7%、28.6%、46.4%
2017年 [9-3-4-13/29] 31.0%、41.4%、55.2%
2018年 [7-5-5-14/31] 22.6%、38.7%、54.8%
2019年 [2-5-3-14/24] 8.3%、29.2%、41.7%
2020年 [2-3-4-18/27] 7.4%、18.5%、33.3%

 

 2017年には重賞9勝、勝率30%超えの成績を誇っていたが、昨年と今年は勝率が10%を切り、わずか2勝どまりとなっている。これには騎乗馬の質が低下していることが原因にある。



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「サートゥルナーリアがルメール騎手に乗り替わりとなった2019年から潮目が変わったように感じられます。今では完全に『有力馬=ルメール騎手』という流れです。

 

勝率こそ今年が最低ですが、昨年は騎乗数が大きく減少しており、ノーザン系のクラブ馬で1勝も挙げることができませんでした。しかし、今年は騎乗数が増えてきています。これにはラッキーライラック、プリモシーンとクラブ馬で2勝を挙げたことが影響しているかもしれませんね。

 

サリオスで期待に応えることができれば、騎乗依頼の馬質向上につながるかもしれませんよ」(競馬記者)

 

 サリオスを管理する堀厩舎といえば、かつてドゥラメンテデムーロ騎手と一世を風靡。同コンビが活躍したのは2015~16年で、デムーロ騎手大活躍の礎を築いたとも言えるだろう。再び、「堀厩舎×ノーザンファーム」の有力馬で競馬界を盛り上げることができるだろうか。

 

 デムーロ騎手の今後を占う意味でも、マイルCSは重要なレースとなりそうだ。

 

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