JRAエリザベス女王杯(G1)リアアメリア「激走」に追い風!? 「芝G1・38連敗中」川田将雅が頼れるパートナーに大変身か
古馬に解放された1996年以降、エリザベス女王杯はすべて京都競馬場で開催されているため、参考となる過去のデータは存在しない。直線平坦な京都ではなく、直線に急坂のある阪神へのコース替わりが勝敗を左右するだろう。
前走の秋華賞は2番人気に推されながらも、13着に惨敗したリアアメリア。川田将雅騎手は「桜花賞(G1)も重たい馬場で走れませんでしたし、現状は極端に乾いた馬場でないと力を出せないという印象」と敗因を分析。道悪が堪えての敗戦だったようだ。
実際に、2桁着順に敗れたのは「重馬場」の桜花賞と「稍重」の秋華賞のみ。11日現在、天気予報は晴れマークが続いており、レースは良馬場で行われることになりそうだ。これはリアアメリアにとってプラスに働くだろう。
「秋華賞は2番人気でしたが、前走の大敗により今回は人気を落としそうなので、リアアメリアに馬券妙味がありそうですね。3歳世代でトップクラスの素質馬なので、自分の走りができれば古馬相手でも通用するはず。今回はメンコを着用するという話もあるので、変わり身にも期待できそうです」(競馬記者)
ローズS(G2)で復活の勝利を挙げた際、川田騎手は「やっと、この馬本来の走りを見せられて良かった。自分のリズムで、この馬の特性を生かすつもりで競馬を組み立てました」と話している通り、能力を引き出すことができれば好走必至のはずだ。
京都:[6- 6- 9-28/49] 勝率12.2%、連対率24.5%、複勝率42.9%
勝率を比較すると京都が12.2%の一方で、阪神は32.4%と圧倒的な数字を残している。今年リーディング2位につける川田騎手の勝率が28.4%ということを考えれば、京都よりも阪神を得意としていることがわかるだろう。ちなみに、阪神の成績は他の騎手と比較しても、断トツの成績である。そのため、阪神開催のエリザベス女王杯は大歓迎なのだ。
クリソベリルでダートG1・3連勝中の川田騎手だが、芝G1では38連敗中と不名誉な記録を更新中。今年のコース替わりを味方につけて、久々の芝G1制覇となるだろうか。
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