JRA C.ルメール「ジャパンCダートに行かないの?」武蔵野S(G3)なぞる軌跡は「栄光の架橋」!? 時を超えたベルシャザール2世がチャンピオンズC(G1)奪取へ始動
鞍上はもちろん、近2走で勝利に導いたC.ルメール騎手。しかし、タイムフライヤーもここまで順風満帆というわけではなかった。
2歳時に芝のホープフルS(G1)を勝利したタイムフライヤーだが、3歳に入ってからは勝ち切れない競馬が続いていた。
4歳になったベルシャザールはダービー卿チャレンジトロフィー(G3)に出走。15着に惨敗した後、骨折が判明し1年以上の休養を強いられた。
しかし、5歳になったベルシャザールに転機が訪れる。松田調教師の「(骨折した馬に)芝のスピード競馬はさせたくない」という意向から、ダート路線へ転向したのだ。
準オープンの1990sダービーメモリーズナリタブライアンC(3勝クラス)を3着と好走すると、次の白川郷S(3勝クラス)で勝利。休み明けで挑んだ、続くラジオ日本賞(OP)では2着と敗れたが、その後ブラジルC(OP)、武蔵野Sと連勝し、ジャパンCダート(G1)へと駒を進めた。
ルメール騎手はエージェントと相談し、使うなら乗れることを早めに伝えておいたと語っている。
3番人気ながら悲願のG1勝利。ルメール騎手が喜びを爆発させ、何度もガッツポーズしたのは記憶に新しいところだ。
今年の武蔵野Sに、ルメール騎手で出走を予定しているタイムフライヤー。今はチャンピオンズC(G1)と改称されたジャパンCダートだが、ここまでの生い立ちはベルシャザールと非常によく似ているといえるだろう。
タイムフライヤーの馬名意味は「時を超える者」。
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