元JRAジョッキー・安藤勝己氏「◎ノームコア」横山典弘「奇策」へ苦言!? エリザベス女王杯(G1)「あの形で行かされると……」の言葉にファンからも賛同の声
このエリザベス女王杯については、元JRAジョッキー・安藤勝己氏が自身のYouTubeチャンネル「アンカッちゃんねる」にて事前見解を発信。「京都の方が後ろからくる馬が乗りやすいというか……。バラけるからね」と話していた通り、差し馬同士の決着となった。
その上で、安藤氏ならどの馬を選ぶかという質問に対しては「ノームコア」と回答。「中団より後ろで、この前のように脚を溜めて……一瞬にして動けるから、この前を見ても。4コーナー手前までは内で我慢してっていう競馬でいいんじゃないかな」と自身の騎乗プランも語っていた。
レースでは実際に古馬が上位を独占し、3歳馬はウインマリリンの4着が最上位。ソフトフルート6着、リアアメリア7着、ミスニューヨーク10着、ウインマイティー14着と、現3歳世代のレベルの低さを露呈することになった。
しかし、本命視していたノームコアは16着に惨敗。横山典弘騎手のレースプランが実ることはなかった。
レースでは、横山典騎手のノームコアが押し出されるように先頭。逃げる展開に持ち込んだ2番人気のノームコアは、1コーナーを回って4馬身ほどのリードをとった。
1番人気のラッキーライラックは後方外目を追走。人気の2頭が前後で大きく離れる展開となった。
しかし、3コーナーから4コーナーにかけて、先に動いたのはラッキーライラック。一気に外目3番手まで押し上げると、直線入り口ではノームコアに1馬身差と迫った。
直線に入ると、ノームコアは手応えがなくなり失速。それを横目に一気に突き抜けたラッキーライラックは、後続の追撃を振り切り快勝した。
横山典騎手は、レース後「思い描いていたレースはできた。ハナへ行く競馬も武器としてイメージを持っていたからね。今回は距離というより久々の分だけ甘くなってしまった」とコメント。横山典騎手としては「逃げ」というプランも頭に入っていたようだ。
「ノームコアは距離を延ばしてきた馬やで、あの形で行かされると収まらない。ましてやノリが奇をてらってもいるからね」と横山典騎手の騎乗に対して、自らの意見を呟いた。
「差す競馬を見たかった」、「息子を誘導したかったのかね……」、「またノリさんの悪い癖が出たな」など、奇をてらった騎乗に疑問を投げかける言葉が多く見られた。
「ノームコアは人気を背負っていただけに、馬券を買っていたファンからするとやりきれない部分もあったんでしょうね。横山典騎手といえば『ポツン』が代名詞なだけに、可能性としては考えられたのでしょうが……。
ただ、これで結果を出したときには『天才』などと称賛されるのも横山典騎手。今回は結果が出ませんでしたが、また忘れた頃に奇をてらった騎乗はするでしょう。馬券を買う側もそれを覚悟して臨みたいところですね」(競馬記者)
今回のエリザベス女王杯では、不発に終わった「奇策」。次回は称賛される「神騎乗」に期待したいところだ。
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.