JRA武豊「伏兵なりの戦い方を……」マイルCS(G1)“不人気”G1馬ラウダシオン「人気薄を狙え」炸裂で、シルクレーシングの序列大逆転か
多頭数出しは人気薄を狙え。
1番人気濃厚と見られているグランアレグリアに次ぐ2番人気が予想されるサリオス。これまで負けた相手はコントレイルのみ。阪神マイルコースは昨年の朝日杯FS(G1)を制した舞台であり、好走に期待がかかる1頭だ。また、昨年の春秋マイル王インディチャンプは、当初予定していたスプリンターズS(G1)を回避するというアクシデントがあったものの、マイル戦では安定した走りを見せるだろう。
今年のNHKマイルC(G1)を9番人気の伏兵ながら優勝したラウダシオン。秋始動戦の富士S(G2)は古馬初対戦ながら2着に好走している。十分に期待できそうな戦績だが、人気を落とす要因となりそうなのが、昨年の朝日杯FSで敗れていることだろう。同じ阪神マイルコースで実績がないのは割引材料と呼べるかもしれない。
だが、この結果は度外視してもいいはずだ。
「2歳時のラウダシオンは中団から競馬を進めるレーススタイルでした。朝日杯FSも8番手からレースを進めて、見せ場なく8着に敗れました。しかし、3歳初戦のクロッカスS(L)を逃げ切り勝ち。それからはスピード活かす先行策で、連対率100%の結果を残しています。
前走の富士Sはプラス16キロと馬体も成長していますし、2歳時とは全く別物と考えたほうがいいと思いますよ」(競馬記者)
実際、これまでに富士Sで55キロ以上を背負った3歳馬は[0-2-2-22/26]で、1頭も勝っていない。56キロで2着に好走したのはラウダシオン1頭だけである。
父リアルインパクトは京都開催のマイルCSに3度出走し、いずれも馬券圏外に敗れている。その一方、阪神C(G2)は3戦2勝の好成績のため、血統的には阪神開催がプラスに働くのではないだろうか。また、現在の阪神芝コースは時計が出やすい馬場となっていることも、スピード自慢の同馬にとって歓迎だ。
そして、鞍上も虎視眈々と下剋上を目論んでいる。
18日、TCK(東京シティ競馬)主催のオンライントークショーに出演した武豊騎手はラウダシオンで挑むマイルCSについて、「メンバーはめちゃくちゃ強いですけど、チャンスはあると思っています」とコメント。また、自身のホームページの日記でも「伏兵なりの戦い方を考えています」と意気込みを語った。
先週、年間100勝を達成したレジェンドが、次は今年のG1初勝利となるだろうか。
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