もはやお化け級の足、高田ひかるの優勝が濃厚/鳴門
高田ひかる(26=三重)が優勝戦も猛烈パワーで圧倒してくれそうだ。今節は枠番問わず上位着を量産し、桁違いの足をまざまざと見せつけてきた。
「全部の足がいい。レーサーになってから3本の指に入るくらい。伸びを重視した調整だったけど、準優はターン回りも大事にして調整した」。今節は伸びに特化させたり、いろいろと調整を試してきた。それでも足落ちすることなくトップの足で安定。好素性のエンジンがそろう女子の中でも、ひとり抜けたパワーを誇っている。しっかり逃げて19年6月津以来の優勝を果たす。
JRAジャパンC(G1)「話題沸騰」アノ馬の鞍上がついに決定! 代打職人・池添謙一と「夢のタッグ」叶わず……。東京最終レース仕様で好走態勢に
これまでにキャリア68戦を誇るヨシオ。オープンクラスの勝ち鞍はダート1200m条件のジャニュアリーSだけにもかかわらず、ジャパンCに登録を行ったことがファンの間で話題となった。一時は『netkeiba.com』の予想オッズで1番人気に支持されたことからも、多くのファンがいかに衝撃を受けたか分かるだろう。
当初、先週の霜月S(OP)にも登録を行っていたため、得意のダートレースに向かうのではないかと見られていた。だが、こちらには出走せずジャパンCに照準を合わせてきている。
そんなヨシオだが、週明け時点でも「鞍上・未定」となっており、本当に出走するのかと疑いの目を向けるファンもいたはずだ。さらに、翌週に行われるチャンピオンズC(G1)にも登録しているため、「本命はこちらか」といった声も上がった。
また、サートゥルナーリアが回避を表明したことにより池添謙一騎手が空いたことで、「ヨシオ×池添騎手」が見たいという意見も聞こえてきた。池添騎手といえば、グランアレグリアの安田記念(G1)やインディチャンプのマイルCS(G1)など代打騎乗で勝負強さをみせていただけに、これはこれで見物かもしれない。
25日、ついにジャパンCでヨシオの手綱を取るパートナーが決定した。
これまでの68戦で31人のジョッキーがヨシオの手綱を取っている。その中から引退済み、地方所属、短期免許で来日した騎手を除くと22人が残る。さらにジャパンCで既に騎乗予定のある騎手を除くと、残りは11名。
その中から抜擢されたのは勝浦正樹騎手だ。
ヨシオとは5回コンビを組んでおり、これは最多タイの数字である。その成績は[0-2-1-2]と、複勝率60%の好相性を誇っていることも心強い。
また、勝浦騎手といえば「最終の勝浦」の異名を持つ。今年のジャパンCが行われるのは東京12R。勝浦騎手が強い最終レースなのだ。まさに最高のパートナーを手に入れたと言えるだろう。
デビュー24年目のベテランである勝浦騎手だが、意外にもジャパンCの騎乗はこれが初めて。G1レースの騎乗も、昨年の日本ダービー(G1)でニシノデイジーに騎乗して以来、1年半ぶりとなる。かなり気合が入っているはずだ。
最終の勝浦を背に、ヨシオはいったいどのような走りを見せるのだろうか。
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JRAジャパンC(G1)「三つ巴」ムードの下馬評に異変!? 早くもアーモンドアイ”一強”ムード…… ”不穏な噂”が付きまとうあの馬に「三強脱落」の危機
アーモンドアイとしては初対決となる2頭のいずれかに敗れるとせっかく手に入れた8冠馬の称号も色褪せてしまうリスクがある。対する無敗の3歳勢にしても、アーモンドアイを倒す最初で最後のチャンスとなる。ここで敗れると、以降のリベンジが叶わないだけに、勝ち逃げだけは是が非でも阻止したい。
いずれも甲乙つけがたい3頭の力関係は、競馬ファンにとっても悩ましい限りである。そこでレース前の下馬評として大きな参考となるのが『netkeiba.com』の予想オッズだろう。
史上最高といわれるレースの出走馬として異質な存在だったヨシオが、単勝1倍台の断然人気に支持されるという”珍事”もあったものの、現在は修正されて妥当なオッズに落ち着いている。
騒動が収まった24日現在、予想オッズは以下となっていた。
1番人気 アーモンドアイ 2.2倍
2番人気 コントレイル 2.8倍
3番人気 デアリングタクト 3.0倍
ヨシオが1番人気だったときは2番人気にコントレイル、3番人気にアーモンドアイ、4番人気がデアリングタクトだったが、修正後はアーモンドアイが1番人気に支持された。
だが、25日現在の予想オッズでは、これまでの人気でコントレイルに後れを取っていたデアリングタクトが2番人気に浮上。コントレイルは3番手に評価を落とした。
1番人気 アーモンドアイ 2.2倍
2番人気 デアリングタクト 2.8倍
3番人気 コントレイル 2.9倍
「やはり、コントレイルが1週前の追い切りで遅れたことが大きく影響していると考えられます。これまで併せ馬で遅れたことがなかった馬としては物足りなさがありました。これに対し矢作師は遅れよりも馬体の張りを懸念しており、追い切りに騎乗した福永祐一騎手も同じ想いだったようです。
ですが、最終追い切りは時計こそ目立たないものの、ラスト1ハロンまで連続して加速する好内容。陣営が素晴らしい動きと評したように、著しい良化を見せています。1週前の状態からここまで回復したのはさすがだと感心していました」(競馬記者)
淀の長距離戦は3歳馬にとってダメージが大きく、陣営が強調している万全な体調に戻っているかどうかはわからない。
対するアーモンドアイは前走の天皇賞・秋(G1)から中3週と間隔は詰まるが、まだ2戦目と余力がある上に、最も得意とする東京競馬場。デアリングタクトも前走の秋華賞(G1)を直行で制しており、中5週と余裕のあるローテーションで臨めるというアドバンテージがある。
さらに、過去10年のジャパンCで、前走が菊花賞だった馬はブエナビスタの降着により、繰り上がり優勝となったローズキングダム1頭のみ。データ的に劣勢なこともコントレイルに対し、ファンが危うさを感じた理由となっているのかもしれない。
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