中年太郎の競馬ニュースまとめ

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JRA「1日1菅原」15週連続で馬券圏内に顔を出す菅原明良!? 馬券に絡まなかったのはわずか2日、100勝達成はまだまだ「通過点」

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 鮮やかなメモリアル勝利だった。

 

 先週の土曜福島5Rの新馬戦で、セプテンベル(牝2歳、美浦・武井亮厩舎)に騎乗した菅原明良騎手。

 

 スタートして先手を奪い切ると、道中もそのまま先頭をキープ。絶妙のペース配分でレースを支配しながら1着でゴールを駆け抜け、現役97人目のJRA通算100勝を達成した。


 

 レース後は「調教から気性が前向きで、行けるならハナへと考えていました」と冷静にコメント。単勝オッズ15.6倍の4番人気だった。

 

 同レースには、単勝1.4倍の断然人気を集めた戸崎圭太騎手が騎乗したマジカルキュートが出走。菅原明騎手が「目標」と公言する先輩騎手を退けた勝利は、記録にも記憶にも残る勝利だろう。

 

 翌日の日曜も3Rで勝利を挙げた菅原明騎手。これで通算101勝となり、見習騎手も卒業した。

 

 当日は9鞍に騎乗して1着1回、2着3回、3着1回と好成績をマーク。このうちの2着3回は、10Rから12Rの後半3レースで記録したもの。当日メインの福島テレビオープンなど、注目度の高いレースでしっかりと馬券圏内に絡んだ乗れる若手を“信頼できる”と感じた競馬ファンも多かったのではないだろうか。

 

 その信頼感は、やはり記録に裏付けられていた。

 

 実はここ3ヶ月間の、菅原明騎手の馬券に絡む安定感は特筆モノ。週単位でみると、4月11日の週から7月18日の週まで、実に15週連続で土・日のうち両日、またはどちらかで必ず馬券圏内に絡む好騎乗を見せた。つまり4月11日の週以降は毎週必ず、馬券圏内に顔を出しているのだ。

 

 基本的に競馬開催は、毎週土・日の2日間で行われる。先述の4月11日の週から先週まで、日単位ではちょうど30日間になる。そのうち、菅原明騎手が馬券圏内に絡まなかったのは、5月30日と7月10日のたった2日間だけだった。週単位ではなく日単位でみても、馬券圏内に絡まなかった日はわずか2日だけというから驚きだ。

 

 ほぼ1日に1回、馬券に絡む菅原明騎手。馬券を買う競馬ファンにとって、心強い存在であることは間違いない。事実、ネット上では1日のうち必ず1回は馬券圏内に顔を出すことから、「1日1菅原」なる“競馬格言”まで飛び出している。

 

 デビュー3年目の菅原明騎手だが、同期には岩田望来騎手や団野大成騎手、斎藤新騎手、亀田温心騎手ら将来を嘱望されるライバルも多い。

 

 同期内で見習騎手を卒業したのは、岩田望、団野両騎手に次いで3人目。以下、斎藤新騎手が93勝、亀田騎手が72勝で卒業を目指しているなか、菅原明騎手は来週から平場の負担重量−1キロがなくなり、減量特典もなくなる。


 ひと足先に、昨年10月11日に地方成績もあわせて101勝を突破した岩田望騎手を例にすると、減量特典を失った直後は、やはり苦戦する傾向がみえる。
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 岩田望騎手の場合は、減量がとれた10月17日の週から絶不調。その週から11月最終週までの約1ヶ月半で、わずか2勝しかできなかった。もうひとりの団野騎手も、減量特典がとれた今年3月14日の週から4月末の約1ヶ月半で6勝。減量特典の恩恵があった時期と比較すると、勝利数を挙げるペースは間違いなく落ちた。

 

 いつまで「1日1菅原」を継続できるか、注目したいところだ。

 

 実家は中山競馬場の「目の前」にあり、幼いころから競馬好きの母親に連れられて、競馬場通いを続けていたという。騎手を志したのは、そんな背景もあったという。つまり菅原明騎手にとって、中山競馬場は故郷ともいえる。


 秋の中山開催まであと1ヶ月半。“伸び盛り”の若手ジョッキーは、夏の太陽をいっぱいに浴びてグングン成長。減量特典がなくなった後の雄姿を、故郷・中山競馬場で披露してくれることに期待したい。(文=鈴木TKO)

 

<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。
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