JRA C.ルメールがコロナ禍を味方に賞金“荒稼ぎ”!? ジャパンC(G1)アーモンドアイで「大記録」更新も視野に
アーモンドアイは前走の天皇賞・秋(G1)を制し、国内外の総獲得賞金を歴代4位の16億1202万9900円とした。もしジャパンCを勝って、さらに3億円を上積みすれば、その額は19億円を超え、キタサンブラック(18億7684万3000円)を抜き、歴代1位に上り詰める。
獲得賞金額で“歴代1位”が見えているのは相棒のルメール騎手も同じ。ただしこちらは自身が持つ年間の獲得賞金額だ。22日のマイルCS(G1)でも1億3000万円を獲得するなど、今年の総獲得賞金額はすでに38億3088万円に達している。
2年前に自身が樹立したJRAの年間記録は46億6023万5000円。ジャパンCで3億円を上乗せすれば、41億円を超える。有馬記念までG1レースを5つ残していることを鑑みれば、2年前の記録更新は十分可能だろう。
「ルメール騎手は秋競馬になってから凄まじい勢いで賞金を稼いでいます。今年9月までの獲得賞金は約26億円で、1か月平均にすると約3億円弱でした。それが10月になるとペースアップ。2か月足らずで約12億円を獲得しており、1か月平均で6億円超という計算です。
スプリンターズS(G1)に始まり、この秋はG1レースに6回騎乗して、4勝、2着1回ですからね。他の騎手はまさにお手上げ状態です。今年はコロナ禍もあって特にいい馬がルメール騎手に集まっていますし……」(競馬誌ライター)
今年はJRAに限らず、新型コロナウイルスの感染拡大で国内の様々な業種が影響を受け、スポーツ界は大打撃を受けた。そんななかJRAは感染対策をしっかり施し、騎手や厩舎関係者はこれまで一人も陽性判定を受けていない。
また、長く無観客開催が続いたが、インターネット投票の普及などもあって、馬券の売り上げが落ち込むという事態も避けることができた。
ルメール騎手もコロナ禍を味方につけた一人だ。例年なら秋のG1シーズンには多くの有力外国人騎手が来日して、有力馬に騎乗する。昨年のジャパンCを思い出すと、出走馬のレベルは決して高くなかったが、C.スミヨン、L.デットーリ、R.ムーア、O.マーフィーなど豪華な外国人騎手が府中に集結した。
それが今年はコロナ禍の影響で、有力馬はすべてルメール騎手に集まり、凄腕の外国人騎手も不在。ルメール騎手の独壇場が続いている。来週のチャンピオンズC(G1)でも上位人気が予想されるカフェファラオに騎乗するなど、有馬記念までほとんどのG1レースで有力馬に騎乗するだろう。
ルメール騎手が自身の記録を更新するには、残り約1か月間で8億円超の賞金を稼ぐ必要がある。まずはアーモンドアイで有終の美を飾り、3億円を上積みしたいところだ。
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.
JRA「ディープインパクト後継問題」アーモンドアイ父に「失格」の烙印!? リーディング2位ロードカナロア「2021年種付け料」まさかの大幅ダウンの真相
24日、社台スタリオンステーションが2021年度の繋養種牡馬の種付け料を発表した。
昨年、長く日本競馬を牽引したディープインパクト、キングカメハメハという2大巨頭を同時に失った社台スタリオンステーション。それだけに「次代の看板」がどの種牡馬になるのか、大いに注目されていたが“衝撃的な”結果となったようだ。
昨年の種付け料2000万円はディープインパクトに次ぐ高額、代表産駒のアーモンドアイが今年もG1勝ちを上積みし、前人未到の芝G1・8勝を達成。今年のリーディングサイアーでもディープインパクトに次ぐ第2位と、その地位は盤石と思われていた。
だが、発表された2021年の種付け料は1500万円。500万円という大幅なダウンとなった。
「意外な結果でしたね。ただ、冷静に近年のロードカナロア産駒を鑑みると、アーモンドアイこそ歴史的な活躍をしていますが、そこから後が続いていない印象。特に期待されたサートゥルナーリアの不振の影響は小さくはないと思います。
その後となるとダノンスマッシュや、ダイアトニックといった辺りが一線級で気を吐いていますが、ロードカナロアらしい短距離馬。決して悪くはないんですが、やはり短距離のレースは賞金が安く、賞金が高額な“王道”で戦える種牡馬でなければ、高額な種付け料を設定するのは難しいということでしょう」(競馬記者)
実際に、今週末のジャパンC(G1、芝2400m)や年末の有馬記念(G1、芝2500m)の1着賞金が3億円であることに対して、短距離界の頂点を決める高松宮記念(G1)とスプリンターズS(G1)の1着賞金は1億3000万円と大きな開きがある。
結局のところ、種付け料の価値は「産駒がどれだけ稼げるのか」という期待値で大きく変動する。その点でロードカナロアは2018年こそ800万円で294頭と大人気だったが、1500万円と倍増した2019年が245頭、2000万円の大台に乗った2020年が179頭と徐々に種付け数が減っている。
2400mを世界レコードで制したアーモンドアイの出現によって種付け料が高騰したロードカナロアだが、本来のスピードに寄った傾向が顕著となったことで、種付け料も落ち着いたというわけだろう。
昨年、新種牡馬としてデビューして、いきなりデアリングタクトという無敗の牝馬三冠馬を輩出したエピファネイア。また、菊花賞(G1)でもアリストテレスがコントレイルをあと一歩まで追い詰めるなど、大舞台で産駒が活躍。産駒の成績が安定しない長距離砲のイメージは拭えないが、現役時代に菊花賞やジャパンCを制したスタミナは、産駒に王道路線の活躍を想起させる。
一方、そんなエピファネイアの同世代としてクラシックを分け合ったダービー馬キズナは、アベレージタイプ。こちらも昨夏に初年度産駒がデビューし、すでにマルターズディオサ、ディープボンド、ビアンフェ、クリスタルブラックなどが重賞を制覇。G1級の超大物はいないものの、産駒は芝・ダートを問わず、短距離から中長距離と非常に幅広い活躍を見せている。繁殖牝馬の特徴を引き出せるのは、名種牡馬の条件だ。
「今夏に産駒がデビューしたドゥラメンテですが、まだ1頭の重賞馬も出していない状況での(1000万円の)大台突入。本来なら異例の猛プッシュですが、関係者に話を聞くとある程度予測は付いていたようです。
というのも初年度の種付け料が400万円だったドゥラメンテは、その後、400万円→400万円→600万円→700万円と右肩上がりに種付け料が上昇。産駒がまだ1頭もデビューしていないのに倍近くまで高騰していました。
実際に、今夏にデビューしたドゥラメンテ産駒は未だ重賞勝ちこそないものの、先週の東京スポーツ杯2歳S(G3)ではタイトルホルダー、ジュンブルースカイが2、3着に好走。
アドマイヤザーゲやドゥラモンドといった期待の良血馬が、あっさりと1勝クラスを突破していることからも、来年のクラシックでの活躍を見越しての価格アップというわけだ。
ハーツクライやダイワメジャーといった実績組が「ポスト・ディープインパクト」の看板を背負うにはやや高齢だ。2大巨頭の亡き後、再び戦国時代となった生産界だが、ノーザンファームの準備は着々と進んでいるようだ。
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.
JRA「5万超え」プラチナチケット化したジャパンC(G1) “確実に入場できる”アノ人達にも、意外な「苦悩」が!?
これまでに3冠馬対決が行われたのは4回。ミスターシービーとシンボリルドルフが3度(1984年ジャパンC、有馬記念、85年天皇賞・春)対戦しているのと、オルフェーヴルとジェンティルドンナが激突した2012年のジャパンCだけである。
もちろん、3頭の3冠馬が対戦するのは史上初。また、アーモンドアイが同レースを最後に引退することを表明しているため、この顔合わせは最初で最後となる。さらに、2頭の無敗馬が出走するため、少なくともどちらかには必ず土がつくという最強馬を決めるレースだ。
そんな歴史的一戦を現地で観戦したいというファンも多かっただろう
現在、コロナ禍ということで競馬場に入場できるのは、事前にインターネットで指定席を購入したファンのみとなっている。これまでのJRA観客動員記録は、1990年の日本ダービー(G1)開催日の19万6517人。競馬ブーム真っ只中の大記録だが、もしかすると入場制限さえなければ、この記録を超える観客動員が見込めたかもしれない。
実際に、今年のジャパンCは4384席に対して5万587人もの応募があり、抽選倍率は11.5倍という狭き門だった。
これは史上初となる無敗牝馬3冠をかけてデアリングタクトが出走した秋華賞(G1)の1万1501人、ディープインパクト以来となる無敗の3冠馬をかけてコントレイルが出走した菊花賞(G1)の1万7940人、史上初の芝G1・8勝をかけてアーモンドアイが出走した天皇賞・秋(G1)の1万9792人を大きく上回る数字だ。
「席数が増えた関係で抽選倍率こそ、秋華賞、菊花賞、天皇賞・秋を下回っていますが、申し込み数自体はスゴイ数字となりましたね。次に3冠馬3頭の競演が見られるのはいつになるのか全く見当もつかないだけに、これだけ多くの応募があったことにも納得です。
関係者の間でも楽しみとなっているレースだけに、今週末は大きな盛り上がりとなりそうですね」(競馬記者)
実はジャパンC当日の入場について、馬主も苦慮しているようだ。
詳細については本記事をご確認いただきたいのだが、ジャパンC当日のシャングリラ賞(2勝クラス)に出走を予定していたニシノアメイズが屈腱炎を発症してレースを回避することになった。現在、JRAの競馬場には馬主本人は入場できるが、出走馬がいなければ同伴者2名の入場はできないルールとなっている。
そのため、ジャパンC観戦について「1人で行くかどうするか。愛馬の出走のない馬主席はつまらないものです」と記している。
レースに愛馬を送り込むわけでなくても、馬主にとってジャパンCは注目のレースということだろう。
「ジャパンCを観戦するために競馬場を訪れるオーナーも多いかもしれません。一般のファンは抽選を突破しなければ入場できないのに対して、馬主だと確実に入場できますからね。一競馬ファンとして、馬主のメリットを最大限に活かせるシーンかもしれません」(同)
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.
JRA関西の大物「アイツは伸びてくる」横山典弘にも怯まない若手が急成長!? 大穴連発に穴党大絶賛も…… 乗り越えるべき見えない敵とは
現在、関東で注目の若手といえば、23日現在で81勝を挙げる横山武史騎手が代表格だろう。ベテラン騎手を寄せ付けず、関東のリーディングトップを独走中である。その他にも35勝で11位の藤田菜七子騎手、32勝で12位の武藤雅騎手などの次代を担う若手騎手が活躍を見せている。
そんな中、二桁人気馬で度々大穴を開け、穴党から絶大な支持を集めているのが秋山稔樹騎手だ。16勝で29位とはいえ、その存在感は際立っている。先週は勝ち鞍こそ挙げられなかったが、10番人気フェスティヴグッドや14番人気キタノスウォードなどの人気薄の馬を上位に持って来た。特にローカル競馬では人気薄を馬券内に持ってくることも多く、穴党からは熱視線を集めている。
東京、阪神の2場開催で他の若手や中堅どころの騎乗機会が減る中、秋山稔騎手には3日間で14鞍の騎乗依頼が集まった。
「山田敬士騎手や藤田菜七子騎手が2キロ減になった事もありますが、3キロ減の騎手では1番人気のある売れっ子です。彼の特徴は何と言っても積極性ですね。他の騎手だとキャリアのない新馬は競馬を教える意味や気性の若さを恐れて無難に乗りがちです。
でも秋山稔騎手はテンから仕掛けてポジションを取りに行って、最後までビッシリ追ってくれるんですよ。あの姿勢が調教師にウケがいいんです」(某トラックマン)
デビューしてしばらくは自厩舎や手伝っている厩舎の関係もあって厳しい馬質だったが、夏の北海道で持ち前のガッツが関西の関係者の目に留まって依頼が増え始めたようだ。熱烈指導をしたといわれる関西の大ベテラン岩田康誠騎手も「アイツは競馬に対する姿勢がいいし、根性もあるので伸びてくると思う」と素質を高く評価していた。
「積極性は勿論、彼は差し馬でも慌てず脚を溜めたりするのも上手。道中は極力ロスなく運んで直線で外へ出したり、好位のインから内を突いて捌いたりと新人らしからぬ競馬もしています。12月からは若手が集中する中京で乗る予定ですが、今以上に目立った競馬を見せてくれることでしょう」(競馬記者)
今後の活躍が楽しみな秋山稔騎手だが、その一方で今後を心配する声もちらほら聞かれた。
関係者の話では、関西気質の性格で人によっては生意気と映るようだ。受け答えも1年目らしからぬ感じできっぱりと言い切るため、そういった印象を与えてしまうのかもしれない。
だが、そういう性格でないとこの世界では上に行けないことも確かである。本人も「競馬では先輩も後輩もありませんから。先輩に気を遣って控えたり、進路を譲るような事はしません。依頼された先生や馬の特徴を活かす事を考えています」と以前から言っていたらしい。
次のページ 心配なのはそんな性格だけ
大体の若手はそういう時は平謝りするのですが、彼の場合は自分に非がなければしっかり自分の意見を主張しますし、肝が座っています。
ただ、関東では伸びそうな若手が、先輩騎手からマークされるという洗礼を受けることもあるようです。親の後ろ盾がある二世騎手と違って、後ろ盾のない秋山稔騎手は狙われやすいかもしれないです」(別の記者)
こういったことも関東では若手が育たないといわれる風潮と無関係とは言えないのかもしれない。
秋山稔騎手は将来性のある若手の有望株だけに目を付けられやすいかもしれないが、逆境を跳ね返して飛躍することができるだろうか。
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.
石丸海渡、2節連続Vでも「満足せずに」/江戸川
石丸海渡(27=香川)がインからトップスタートを決めて押し切り、前節鳴門から連続Vを遂げた。
それでも石丸は「内容は50点。結果、逃げられたけど」と辛口採点。今節はオーバーエージ参戦だが、予選はインで敗れるなど1勝だけ。複勝率28・7%の52号機の調整にも手間取った反省もある。
年明け1月には、G1周年で江戸川に戻ってくる。「そういう舞台で、これではあかんのです。満足せずに頑張ります」。どこまでも自分に厳しかったが、話が2着に入った後輩・川原祐明に及ぶと「12番目で準優に乗って3着で優出して最後、来ましたね。香川ワンツー、うれしいです」と細い目を一層、細くして笑った。G1舞台をこの笑顔で迎えるためにも、さらに自分を磨いていく。
超異例!3日目10Rは4艇立てで行われる/住之江
<住之江ボート>◇3日目◇24日
10Rは超異例の4艇立てで行われることとなった。
4枠森永淳が2R後に私傷病、6枠西野雄貴が3R後に公傷で、ともに管理解除となったため。
JRA「鞍上問題」勃発の悪夢再び!? 池添謙一「モチベーションがあがりません」…… 「大誤算」ジャパンC(G1)サートゥルナーリア回避にショック隠せず!
主戦のC.ルメール騎手がアーモンドアイに騎乗するため、池添謙一騎手と新たにコンビを組む予定だったサートゥルナーリアだが、脚部不安により回避することが23日、所属するキャロットクラブのHPにて発表された。
初コンタクトとなった13日の追い切りに騎乗した際、好時計をマークしたパートナーを「ゆっくり走っていても跳びが大きくて、思った以上の時計が出る。背中がすごく柔らかくていい走り。雰囲気ありますね」と評し、「今回は歴史に残るレースになると思う。主役は三冠馬3頭だと思うけど、チャンスは十分」と大きな期待を寄せていた。
寝耳に水の”悲報”だったこともあり、池添騎手は自身のTwitterにて「1週前ほんとに良くて、楽しみで仕方なかったのに」と回避を惜しみ、「昨日の今日で全くモチベーションがあがりませんが…週末までにはちゃんとします」とショックを隠せないながらも前を向いた。
今秋、池添騎手にとっては残念なことが続いた。安田記念(G1)ではC.ルメール騎手がアーモンドアイに騎乗するため、高松宮記念(G1)からの”代打”を継続したグランアレグリアで大金星。最高の結果を出したこともあって、スプリンターズS(G1)で続投が期待されたものの、再びルメール騎手の手綱に戻ってしまった。
そして、奇しくもまたルメール騎手の代打と考えられるサートゥルナーリアが回避したことにより、厳しい局面を迎えるかもしれない。
ですが、サートゥルナーリアも有馬記念に出走してくるようであれば、こちらに騎乗する可能性も出てきます。福永騎手はコントレイルの主戦騎手ですが、同馬がジャパンCに出走するため、有馬記念に参戦する可能性は低くなりました。
そうなると、フィエールマンは福永騎手続投でルメール騎手がサートゥルナーリアということも十分考えられるため、池添騎手の出番がなくなってしまうかもしれません」(競馬記者)
G1勝利のチャンスがある馬と巡り会いながら、またしても騎乗することができなかった池添騎手にとっては一難去ってまた一難といえるだろう。
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.