JRA関西の大物「アイツは伸びてくる」横山典弘にも怯まない若手が急成長!? 大穴連発に穴党大絶賛も…… 乗り越えるべき見えない敵とは

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現在、関東で注目の若手といえば、23日現在で81勝を挙げる横山武史騎手が代表格だろう。ベテラン騎手を寄せ付けず、関東のリーディングトップを独走中である。その他にも35勝で11位の藤田菜七子騎手、32勝で12位の武藤雅騎手などの次代を担う若手騎手が活躍を見せている。

 

 そんな中、二桁人気馬で度々大穴を開け、穴党から絶大な支持を集めているのが秋山稔樹騎手だ。16勝で29位とはいえ、その存在感は際立っている。先週は勝ち鞍こそ挙げられなかったが、10番人気フェスティヴグッドや14番人気キタノスウォードなどの人気薄の馬を上位に持って来た。特にローカル競馬では人気薄を馬券内に持ってくることも多く、穴党からは熱視線を集めている。

 

 東京、阪神の2場開催で他の若手や中堅どころの騎乗機会が減る中、秋山稔騎手には3日間で14鞍の騎乗依頼が集まった。

 

「山田敬士騎手や藤田菜七子騎手が2キロ減になった事もありますが、3キロ減の騎手では1番人気のある売れっ子です。彼の特徴は何と言っても積極性ですね。他の騎手だとキャリアのない新馬は競馬を教える意味や気性の若さを恐れて無難に乗りがちです。

 

でも秋山稔騎手はテンから仕掛けてポジションを取りに行って、最後までビッシリ追ってくれるんですよ。あの姿勢が調教師にウケがいいんです」(某トラックマン)

 

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 デビューしてしばらくは自厩舎や手伝っている厩舎の関係もあって厳しい馬質だったが、夏の北海道で持ち前のガッツが関西の関係者の目に留まって依頼が増え始めたようだ。熱烈指導をしたといわれる関西の大ベテラン岩田康誠騎手も「アイツは競馬に対する姿勢がいいし、根性もあるので伸びてくると思う」と素質を高く評価していた。

 

「積極性は勿論、彼は差し馬でも慌てず脚を溜めたりするのも上手。道中は極力ロスなく運んで直線で外へ出したり、好位のインから内を突いて捌いたりと新人らしからぬ競馬もしています。12月からは若手が集中する中京で乗る予定ですが、今以上に目立った競馬を見せてくれることでしょう」(競馬記者)

 

 今後の活躍が楽しみな秋山稔騎手だが、その一方で今後を心配する声もちらほら聞かれた。

 

 関係者の話では、関西気質の性格で人によっては生意気と映るようだ。受け答えも1年目らしからぬ感じできっぱりと言い切るため、そういった印象を与えてしまうのかもしれない。

 

 だが、そういう性格でないとこの世界では上に行けないことも確かである。本人も「競馬では先輩も後輩もありませんから。先輩に気を遣って控えたり、進路を譲るような事はしません。依頼された先生や馬の特徴を活かす事を考えています」と以前から言っていたらしい。

 

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「心配なのはそんな性格だけに先輩騎手とぶつかる事もしばしばあることです。中山では大ベテラン横山典弘騎手に怒られても怯まずに意見を言ったり、福島では丸山元気騎手ともやり合ったそうですよ。

 

大体の若手はそういう時は平謝りするのですが、彼の場合は自分に非がなければしっかり自分の意見を主張しますし、肝が座っています。

 

ただ、関東では伸びそうな若手が、先輩騎手からマークされるという洗礼を受けることもあるようです。親の後ろ盾がある二世騎手と違って、後ろ盾のない秋山稔騎手は狙われやすいかもしれないです」(別の記者)

 

 こういったことも関東では若手が育たないといわれる風潮と無関係とは言えないのかもしれない。

 

 かつて関東所属だった中谷雄太元騎手、長岡禎仁騎手、国分優作騎手などが関西に移籍して成績を伸ばした事例もあるように、栗東の方が美浦に比べてチャンスを掴める可能性が高いとも言われている。

 

 秋山稔騎手は将来性のある若手の有望株だけに目を付けられやすいかもしれないが、逆境を跳ね返して飛躍することができるだろうか。

 

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