平原康多(38=埼玉)が、3月松山に続いて今年3度目、通算23度目のG3優勝を飾った。史上初の同一G3・4連覇に挑んだ地元諸橋愛は、最終4角で絡まれ2着だった。

「やっと印象のいいバンクになった。(親戚に)いいところを見せられた」とほほえんだ。新潟・岩室(現新潟市)で中学2年まで過ごした平原にとって、弥彦だけは鬼門のバンク。これがデビュー翌年、03年4月のA級戦以来、17年ぶりの弥彦Vだった。

今開催は8月のオールスターを念頭に新車を投入。「もう1回、加速できた。戻す予定はないけど、まだ煮詰める必要はある。もっとトップスピードを上げたい」と話す。「しばらくG1を勝っていないから…」。苦手を克服した平原が見据えるのは、3年ぶりのG1奪取だ。【山本幸史】