JRA「コントレイル世代」オーソリティ評価急上昇!? アルゼンチン共和国杯勝利で「幻のダービー馬」の声も……3歳「低レベル説」に反撃なるか
アルゼンチン共和国杯は17年スワーヴリチャード、16年シュヴァルグラン、10年トーセンジョーダンなど、ジャパンC(G1)好走馬を多数輩出しているように、出世レースとしても知られている。日本ダービーを目前にしながらも、骨折で出走が叶わなかった素質馬だけに今後の動向は要注目となるだろう。
さらに、オーソリティが勝利した青葉賞のタイムは2分23秒0のレコード。同じく芝2400m条件のダービーを制したコントレイルの勝ち時計が2分24秒1と平凡だったことを考えれば、一部のファンから幻のダービー馬という声が出たのも分からなくはない。
その一方、春のクラシックで活躍したブラックホールやワーケアが、古馬相手に苦戦していたことで3歳世代のレベルが疑問視されていたことも事実。秋に入り、サリオスが毎日王冠、オーソリティがアルゼンチン共和国杯と、G2を連勝したことは低レベル説に反撃の狼煙を上げることになるかもしれない。
「単純に時計の比較だけならば、青葉賞がダービー以上というのも成立します。ですが、タイム差なしの2着だったヴァルコスがダービーで14着に大敗し、0秒1差だった3着フィリオアレグロのその後もセントライト記念(G2)7着から1勝クラス2着と振るいません。
さすがに無敗の3冠馬相手に比較をするには無理があるように感じます。これは牝馬のレイパパレとデアリングタクトの関係にも同じようなことが言えそうです。次走がどのレースになるかはわかりませんが、これを連勝するようなら楽しみは増えますね」(競馬記者)
縦に長く隊列がバラけたハイペースを3番手から余裕十分に押し切った内容が強かったことは間違いない。その反面、ルメール騎手の絶妙なペース判断やポジション取りと、他馬に騎乗した騎手との差が明暗を分けた側面も少なからずあるだろう。
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